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日常検査における交差適合試験
著者: 松橋直1
所属機関: 1東大医学部血清学教室
ページ範囲:P.142 - P.144
文献購入ページに移動 輸血には,受血者と給血者の血液型が完全におなじものをつかうのが理想である。しかし,受血者と給血者の血液を完全に一致させることは実際問題としては不可能なので,輸血前に次善の策として,受血者の血清中には給血者の赤血球に対する抗体が,給血者の血清中には受血者の赤血球に対する抗体があるかどうかを試験することになつている。もし抗体が検出されたら不適合な血液であることはいうまでもないが,抗体が検出されなかつた場合は適合血液とみなしてよいとされている。
この試験法にはいろいろあるが,かぎられた時間と,かぎられた経費の範囲内でよいと考えられるのは血清法であろう。しかし,輸血副作用,新生児溶血性疾患児分娩などの経験者には,Coombs試験,赤血球の酸素処置試験などを忘れてはならない。日常検査における交差適合試験の一例をつぎに紹介しよう。
この試験法にはいろいろあるが,かぎられた時間と,かぎられた経費の範囲内でよいと考えられるのは血清法であろう。しかし,輸血副作用,新生児溶血性疾患児分娩などの経験者には,Coombs試験,赤血球の酸素処置試験などを忘れてはならない。日常検査における交差適合試験の一例をつぎに紹介しよう。
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