icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査4巻3号

1960年03月発行

文献概要

臨床病理技術士「一級」資格認定試験

著者: 清水文彦 太田邦夫 石井暢 天木一太 鈴木鑑 村尾誠

所属機関:

ページ範囲:P.185 - P.189

文献購入ページに移動
細菌学
 はじめて「一級試験」をお世話することになつて,いよいよ唯1名ながら受験者のあることも決定して,最初に当面した問題は「一級」という資格に対する認識と,それに直結している試験問題選定のむずかしさであつた。早速ベテランの先生方を委員にお願して,今までの様子もうかがい,種々御相談して問題を決定した。その方針としては,項目は既に発表されている試験範囲によるが,日常ありふれたやさしい面からと,あまり扱う機会のないむずかしい面からと試験してみてその能力応用の広さを見ようということになつた。この点試験範囲の〔A〕〔B〕〔C〕という段階にあまりにもこだわりすぎていた受験者側と多少意見の相違があつた様であるが,「一級」という資格に対する責務の重大さから考えれば,たしかに範囲も広いしむずかしくもあるが,あの程度でやむを得ないと思われた。従つてその点を充分考慮して採点したし,今後の問題として範囲の表わし方等の再検討の点に関しても反省してみた。
 全般的にいえば理論としては知つていても実際的にしつかりと把握していない点のあつたこと,日常の処理としては充分手馴れていてもやや粗雑さの見られたことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?