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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓症の病態 2.血栓形成のしくみ

3)凝固・凝固制御因子系

著者: 森下英理子1 松田保2

所属機関: 1金沢大学医学部附属病院検査部 2金沢大学医学部第三内科

ページ範囲:P.25 - P.28

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血液凝固機序
 1.止血と血栓
 出血の際に,破綻した血管が細小血管であるときは,血小板の粘着と凝集のみによって止血が可能であるが,比較的大きい血管が破綻したときには,血液の凝固,つまりフィブリンの形成が必要である.ところが血管が破綻していないのに,止血機序が強力に動き,血液の凝固によって血管が閉塞することがある.これが血栓症である.このように,止血の機序と血栓発現の機序は,同一の現象であると考えられる.
 血液の凝固反応は,その開始機序の違いから外因系凝固と内因系凝固に大別される.生理的な止血機序は,主に外因系凝固の活性化によるものと考えられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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