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特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓症の病態
5.DIC
著者: 岡鳴研二1
所属機関: 1熊本大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.55 - P.60
文献購入ページに移動はじめに
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravas-cular coagulation; DIC)は,いろいろな重篤な基礎疾患の存在下に,全身に微小血栓が形成される病態である.DICの概念が確立されたのは,今から約50年前であるが,DICと思われる最初の症例は,今から約100年前にすでに報告されている1).その後,DICの病態解析が進むにつれ,DICの病態生理は基礎病態に応じて異なることが判明してきた.本稿ではDICの病態の診断法,その多様性,およびそれぞれの病態に応じた適切な治療方法の選択について述べる.
播種性血管内凝固症候群(disseminated intravas-cular coagulation; DIC)は,いろいろな重篤な基礎疾患の存在下に,全身に微小血栓が形成される病態である.DICの概念が確立されたのは,今から約50年前であるが,DICと思われる最初の症例は,今から約100年前にすでに報告されている1).その後,DICの病態解析が進むにつれ,DICの病態生理は基礎病態に応じて異なることが判明してきた.本稿ではDICの病態の診断法,その多様性,およびそれぞれの病態に応じた適切な治療方法の選択について述べる.
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