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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓症の検査 1.血小板の検査

9)β-TG

著者: 西郷勝康1 寮隆吉2

所属機関: 1神戸協同病院内科 2神戸大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.91 - P.92

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β-TGとは
 βトロンボグロブリン(β-thromboglobulin,β-TG)は,次項に述べる血小板第4因子(platelet fac-tor 4; PF-4)と共に血小板特異蛋白と呼ばれ,血小板に種々の刺激が加わり活性化された際に凝集反応と同時に血小板外へ放出される.したがって血中β―TG値は血小板活性化の指標の1つとして利用されている.
 β-TGは81個のアミノ酸から成るサブユニット(分子量8,850)の4量体で,血中半減期は約100分と短く,主に尿中に排泄されるため腎機能低下時には血中β-TG値は高値となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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