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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓症の検査 1.血小板の検査

10)PF-4

著者: 西郷勝康1 寮隆吉2

所属機関: 1神戸協岡病院内科 2神戸大学医学部附属病院輸血部

ページ範囲:P.93 - P.94

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PF-4とは
 血小板第IV因子(platelet factor 4;PF-4)は前項のβ-TGと共に血小板特異蛋白の1つで,β-TGと同様α顆粒内に蓄積されている1).さらに,肥満細胞やヒト臍帯静脈内皮細胞にも存在すると報告されている.
 血小板中には,PF-4,β-TG,low affinity PF-4,血小板塩基性蛋白,フィブロネクチン,トロンボスポンジンなど,数々のヘパリン中和作用を持つ物質が知られているが,PF-4が最も強い.PF-4のグリコサミアミノグリカンへの親和性はヘパリンに最も強く,次いで,ヘパラン硫酸,デルマタン硫酸,コンドロイチン硫酸と続く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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