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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻11号

1996年10月発行

文献概要

特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓症の検査 2.血液凝固系の検査

7) SFMC

著者: 日笠聡1 垣下榮三2

所属機関: 1兵庫医科大学第二内科 2兵庫医科大学第二内科教室

ページ範囲:P.123 - P.124

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原理
 生体内流血中でトロンビンが生成すると,フィブリノゲン(Fbg)のN末端Aα鎖16-17位とBβ鎖14-15位のarginine-glycineの結合が切断され,フィブリノペプタイドA (FPA),フィブリノペプタイドB(FPB)が遊離し,フィブリンモノマー(Fm)が形成される.Fmは互いのN末端部とC末端部が重合してフィブリンポリマー(Fp)となり,活性化ⅩⅢ因子とCa2+の存在下で安定化フィブリンへと変換する.
 この際FmはFbgやフィブリン分解産物(FDP),フィプロネクチンなどとも親和性も強いため,これらと種々の複合体を形成する.これら複合体を可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)と総称するが,最近は可溶性フィブリン(SF)と呼ぶことが勧められている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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