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特集 血栓症と血小板凝固線溶系検査 血栓性疾患と検査
3.虚血性脳血管障害
著者: 浜野均1 篠原幸人1
所属機関: 1東海大学医学部神経内科
ページ範囲:P.240 - P.244
文献購入ページに移動はじめに
虚血性脳血管障害は,症候性の脳梗塞と一過性脳虚血発作(TIA),および近年注目されている無症候性脳梗塞に分けられる.これらの中で,病態や原因が比較的容易に理解できる症例は,その診断において血小板・凝固線溶系の特別な検査を必ずしも必要としない.しかし,その病態が通常の脳卒中危険因子では説明できない,特に若年発症脳梗塞を代表とする症例においては,その診断に特殊な検査を必要とする.また,その病態に応じて抗血栓療法(抗血小板療法,抗凝固療法,血栓溶解療法など)が行われることも多く,そのモニターの1つとして血小板や凝固線溶系検査を要する場合が少なくない.本稿では,虚血性脳血管障害の病態と血小板・凝固線溶系検査に関して述べたい.
虚血性脳血管障害は,症候性の脳梗塞と一過性脳虚血発作(TIA),および近年注目されている無症候性脳梗塞に分けられる.これらの中で,病態や原因が比較的容易に理解できる症例は,その診断において血小板・凝固線溶系の特別な検査を必ずしも必要としない.しかし,その病態が通常の脳卒中危険因子では説明できない,特に若年発症脳梗塞を代表とする症例においては,その診断に特殊な検査を必要とする.また,その病態に応じて抗血栓療法(抗血小板療法,抗凝固療法,血栓溶解療法など)が行われることも多く,そのモニターの1つとして血小板や凝固線溶系検査を要する場合が少なくない.本稿では,虚血性脳血管障害の病態と血小板・凝固線溶系検査に関して述べたい.
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