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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査40巻3号

1996年03月発行

雑誌目次

今月の主題 悪性リンパ腫

巻頭言

悪性リンパ腫と検査

神山 隆一

pp.255-256

 悪性リンパ腫は非ホジキンリンパ腫とホジキン病とに大別されるものであるが,免疫学の進歩とともに,1970年代から悪性リンパ腫の研究は著しい発展,変貌を遂げ今日に至っている.すなわち,非ホジキンリンパ腫の腫瘍細胞のほとんどはリンパ球由来であることが明らかにされ,その結果,病理組織分類にも,Rappaportの修正分類やLukes-Collins, Kiel, Dorfman, Bennett, Mathe,WHOなどの分類の提案があり,1982年にはWorking Formulation(国際分類)が制定され,わが国では1979年にLSG分類が発表されている.

 さらに,リンパ腫細胞の起源やその性状をめぐり,免疫学的,細胞遺伝学的あるいは分子生物学的な知見も集積され,1994年には欧米の血液病理医によりRevised European-American Classification of Lymphoid Neoplasms(REAL分類)が提唱されるに至っている.

カラーグラフ

悪性リンパ腫における末梢血液像と骨髄像

塚崎 邦弘 , 朝長 万左男

pp.257-261

はじめに

 悪性リンパ腫は,リンパ節およびリンパ組織の存在しうる全身臓器に病変を形成する.リンパ節外臓器の中では脾臓と並んで,末梢血および骨髄は悪性リンパ腫の浸潤が好発する.悪性リンパ腫が疑われる症例で,末梢血と骨髄の形態学的検査を実施することは2つの理由から重要である.1つは,主病変が深部のリンパ節または節外病変(脳,肺,肝,脾,小腸など)のため精査が困難なときに,末梢血または骨髄に異常リンパ球が確認されれば診断が可能である.もう1つは,リンパ節などの主病変で悪性リンパ腫と診断されていても病期決定に必要である.末梢血または骨髄に異常リンパ球があればstage IVであり,一般に放射線治療ではなく化学療法が選択される.

 悪性リンパ腫の中でも病型により末梢血・骨髄へ浸潤する頻度は異なる.ホジキン病では約3%で骨髄浸潤が認められるが,末梢血病変はさらにまれである.バーキットリンパ腫およびリンパ芽球性リンパ腫の多くは骨髄に浸潤し,これらがさらに白血化した場合には,急性リンパ性白血病(L3および,L1またはL2)と診断される.smalllymphocytic lymphoma (SLL)とB-chroniclymphocytic leukemia (CLL)の関係も同様である.adult T-cell leukemia/lymphoma (ATL)は日本に好発し,リンパ腫型を除く急性型,慢性型,くすぶり型は白血化している.

総論

非ホジキンリンパ腫の新しい分類―REAL分類とその意義

元井 信

pp.263-269

 非ホジキンリンパ腫(NHL)はリンパ球の腫瘍であり,その分類はリンパ球に関する知見の進展の影響を受け,変革される.昨年秋,欧米の19人の血液病理学者のグループによりもっとも新しいNHLの分類としてREAL分類が提唱された.その成り立ちと意義を理解するためにREAL分類に至るまでのNHLの分類の変遷をたどり,REAL分類の内容と意義,現行の国際分類(WF分類)やLSG分類との関連ついて概説した.

 本分類は今後大きな影響を持つことが予想される.

ホジキン病の分類と病態

北川 昌伸

pp.271-277

 ホジキン病は,病理組織学的に,Reed-Sternberg(RS)細胞という特異的な腫瘍細胞と,リンパ球,好酸球,好中球,形質細胞,類上皮細胞や線維芽細胞などの背景炎症性細胞とが,種々の程度で混在する像の見られる疾患単位である.両構成単位の混在のしかたや線維形成の程度などによって4つの亜型,すなわち,リンパ球優勢型,結節硬化型,混合細胞型,リンパ球減少型に分類される.各々の亜型によって腫瘍細胞の性格や病態に差があって,腫瘍細胞の起源の異なる疾患群である可能性もあり,今後も本態の解明に向けて研究を要する.〔臨床検査 40:271-277,1996〕

悪性リンパ腫の検査の進め方と治療

厨 信一郎

pp.279-284

 リンパ球系悪性腫瘍の一型である悪性リンパ腫は,腫瘍細胞が腫瘤を形成しながら増殖する特徴を有し,病理組織学的所見に基づきホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫とに大別される.本稿では,悪性リンパ腫の発症時臨床病態,診断と病型の確定,腫瘍細胞の性状確認,治療戦略ならびに治療経過観察のための検査など,本疾患の診療の進め方について,臨床検査学的視点から概説する.〔臨床検査 40:279-284,1996〕

技術解説

遺伝子検査

杉本 耕一 , 押味 和夫

pp.285-290

 悪性リンパ腫の診断上,サザンブロット法による抗原受容体遺伝子再構成の解析は,腫瘍細胞の単クローン性増殖を示すうえでもっとも有効な方法である.さらに,悪性リンパ腫病態の分子生物学的な研究の進展に伴って,病型特異的な染色体転座が遺伝子レベルの再配列として把握されるようになり,これをPCR法によって検出することが可能となってきた.これらの遺伝子診断は,検体量が少なかったり,検体中の腫瘍細胞数の割合が低い場合にも有効な方法であり,今後,集学的な治療後の効果判定などにも有用性を発揮すると思われる.〔臨床検査 40:285-290,1996〕

染色体検査

藤原 睦憲 , 佐藤 美帆 , 向井 裕幸 , 佐藤 均

pp.291-296

 他の腫瘍と同様に悪性リンパ腫においても,染色体異常により,遺伝子の異常の存在が明らかになった.バーキット型で認められるt (8;14)・t (8;22)・t(2;8)をはじめとし,腫瘍の発症に関与する相互転座が病型特異的または腫瘍特異的染色体異常として数多く発見された.そしてこれらの染色体異常が道しるべとなり,例えば転座により癌遺伝子が活性化されるといった,腫瘍発症のメカニズムが分子レベルで詳細に解明されてきている.遺伝子の異常は病勢の進行も含めさまざまな病態とも関連しており,この分野においても染色体分析は主要な役割を果たしている.〔臨床検査 40:291-296,1996〕

免疫染色と表面マーカー

小林 晏

pp.297-302

 リンパ球はBあるいはTリンパ球のいずれも成熟・分化に応じた細胞表面マーカーが発現する.したがって非ホジキン悪性リンパ腫の細胞表面マーカーを酵素抗体法で免疫染色し解析することにより,正常リンパ球のいかなる成熟・分化段階に対応する腫瘍かを明確にし,またそのマーカーの均一性(monoclonality)から反応性変化と鑑別しうる.リンパ腫細胞の遺伝子の再構成の検索はより特異的で厳密な細胞系列の同定が可能であるが,種々の細胞が混在しているとき,組織構築や各細胞を形態的に観察・同定しながらおのおのの表面マーカーを検出・対比できるので免疫染色の有用性はきわめて高い.ホジキンリンパ腫では特異性は低いがCD30(Ki-1),CD15(Leu M1)がともに陽性を示し,病理組織像とならび診断に有用である.〔臨床検査 40:297-302,1996〕

迅速組織診

糸山 進次

pp.303-306

 すでに総論で述べられたように悪性リンパ腫はきわめて複雑で多様な疾患群であり,術中迅速診断のような時間的,技術的制約の中で診断できるほど甘くはない.また消化管の悪性リンパ腫を除いては手術が第一義的な治療手段であることは少ない.そのような事情により悪性リンパ腫において術中迅速診断の実用性は乏しい.しかしながら悪性リンパ腫の診断には免疫組織化学や遺伝子診断,電子顕微鏡的所見などがますます重要になってきており,ホルマリン固定以前の生の材料を確保する必要があることを考えると,凍結切片によって確定診断には至らないまでもおおよその見当をつけておくことには大きな意味があるといえる.〔臨床検査 40:303-306,1996〕

細胞診

中村 忍

pp.307-311

 悪性リンパ腫は全身いずれの部位からも発生するので,細胞診上いつも悪性リンパ腫の可能性を考えておくことが大切である.メイ・ギムザ染色およびパパニコロウ染色用のほかに,特殊染色や免疫染色用の標本を作製し保存しておく.観察にはメイ・ギムザ染色が適しており,monotonousな腫瘍細胞の散在性出現,細胞質の染色性,核の性状などに注意して観察する.油浸系強拡大で,個々の細胞を詳細に観察することも忘れてはならない.〔臨床検査 40:307-311,1996〕

血清免疫グロブリン検査

伊藤 喜久 , 大原 智子

pp.313-318

 免疫担当細胞が腫瘍化した悪性リンパ腫では,多彩な免疫グロブリンの異常が生じる.ここでは表現型としての血清免疫グロブリンの動態,構造,病因に関連した検査および,関連疾患について文献的な考察を加え概説した.〔臨床検査 40:313-318,1996〕

話題

罹患率の民族差

田島 和雄

pp.319-321

1.はじめに

 悪性リンパ腫の罹患率の民族差について言及する場合にいくつかの障壁を免れ得ない.疾病登録の精度は国によって異なり,診断技術の進展に伴う病型分類の経年変動においても国間で大きな偏差が存在する.このような人為的要因が罹患率の変動に大きな影響を与える.しかしながら,悪性リンパ腫の中でも非ホジキン・リンパ腫とホジキン病では病態がまったく異なり,前者においてはT細胞性リンパ腫とB細胞性リンパ腫の間で発病要因が異なり,さらに民族によって罹患率も大きく異なる.また,世界の地域,民族で特異的に好発している特殊な悪性リンパ腫の場合には十分に比較可能である.ここでは,そのような観点から,世界のがん登録情報に基づいて悪性リンパ腫の罹患率の民族差について言及してみたい.

ホジキン病の概念とホジキン細胞の起源

難波 紘二

pp.322-323

1.ホジキン病の独立性の確立

 ホジキン病はThomas Hodgkin (1832)が記載したと考えられているが,彼が記載した"リンパ節と脾臓を侵す原発性の悪性疾患"は,今日の悪性リンパ腫全体に相当する.

 S.Wilks (1865)が"ホジキン病"という名前を与えて以来,悪性リンパ腫の中でホジキン病は独自の地位を占めるに至った.当時は病理組織学が未発達だったので,診断は主に死後の剖検時の肉眼所見に頼っていた.

マントル細胞リンパ腫

出雲 俊之

pp.324-326

1.はじめに

 悪性リンパ腫の分類は,現在改編期を迎え,近年の新しい疾患概念を取り入れたReviced Eur-opean-American Lymphoma分類,いわゆるREAL分類が提唱1,2)されている.マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma; MCL)は,末梢B細胞性リンパ腫の1型として新たに分類に加えられた病型である.

 歴史的にその概念は,intermediate lympho-cytic lymphoma (ILL)3),lymphocytic lym-phoma of intermediate differentiation (IDL), mantle zone lymphoma4)などと重複するが,1992年Banksらにより臨床病理学的な一病型として確立5)したものである.Kiel分類6)のcentr-ocytic lymphomaに一致し,わが国で広く使われているLSG分類では,びまん性中細胞型あるいは小細胞型に,Working Formulation分類では,diffuse, small cleaved cellとして診断されているものが多いと考えられる.

MRIと悪性リンパ腫の骨髄浸潤

高木 省治郎 , 田中 修

pp.327-330

1.はじめに

 悪性リンパ腫の骨髄浸潤の有無は病期の判定や治療法の選択においてきわめて重要である.現在,骨髄浸潤の有無は腸骨からの骨髄生検または穿刺によって調べられている.非ホジキンリンパ腫の骨髄浸潤はsmall lymphocytic lymphomaやマントル細胞リンパ腫にもっとも多く認められるとされており,50%以上の濾胞性リンパ腫の症例に骨髄浸潤が認められている.びまん性リンパ腫では5%から34%に骨髄浸潤は認められている.一方,ホジキン病では4%から14%の割合で骨髄浸潤が認められるという.また,骨髄生検の施行回数によってもその頻度は異なり,一側の腸骨での骨髄生検に比べ両側からの骨髄生検では骨髄生検の陽性率が10%~20%程度上昇するとされている.しかしながら,骨髄生検または骨髄穿刺で得られる検体の量はごくわずかであり,はたしてこれが患者の骨髄病変を正確に反映しているかどうかはなはだ疑問と言わざるをえない.近年,画像診断の著しい発展によりMRIによる血液疾患への応用が検討されるようになってきた.本稿ではMRIによるリンパ腫の骨髄浸潤についてわれわれの検討をもとに解説したい.

今月の表紙 表在性真菌症の臨床検査シリーズ

癜風その他の皮膚マラセチア症

山口 英世 , 内田 勝久 , 楠 俊雄

pp.250-251

 癜風は,皮膚糸状菌症(白癬),皮膚カンジダ症に次いで発生頻度の高い表在性皮膚真菌症として知られる.原因菌はMalassezia furfur(癜風菌)と呼ばれる不完全酵母である.癜風以外にも,本菌はマラセチア毛包炎を引き起こすことがあり,また脂漏性皮膚炎の原因になることもほぼ確かめられている.そのためこれらの疾患をすべて含めて皮膚マラセチア症と呼ぶことがある.

 癜風の診断には直接鏡検が不可欠である.病巣をメスの刃でこすって採取した鱗屑またはダブルスティックテープで患部角層を剥離したものを検体とする.これをスライドグラスに載せ,苛性カリ法または染色を兼ねたパーカーインク・苛性カリ法による処理を行って観察する.図1に示すように,M. furfurは病巣内で二形性を呈し,菌糸形と酵母形とが混在する.菌糸はCandidaや白癬菌のそれよりも太く(幅2.5~4μm),長さは比較的短い(10~40μm).一方,酵母細胞は直径3~8μmの球形を呈し,桑実状に集簇している.このような本菌の病巣内形態はきわめて特徴的であり,この直接鏡検所見が癜風特有の臨床症状を伴う患者で得られれば,ほぼ診断は下せる.しかし診断を確実にするためには,以下に述べる培養検査が必要となる.

コーヒーブレイク

戦後50年

屋形 稔

pp.284

 終戦の玉音放送を聞いてから50年過った.今の日本の中堅である50歳以下の人々は無論あの日の思い出はなく,戦後日本の歩みとともに成長したわけである.

 しかし大正生まれもしくは昭和一桁で今まで生き延びてきた人間にとっては,永い人生の中でももっとも感慨深い1日であったに違いない.私も世界規模の戦争の終末に近いころの医学部に進んでわずか1年,死の予感は確かなものになりつつあった.原爆が投下され,大学のある新潟の街も狙われているという風評が流れ,全員帰休を命じられた8月であった.暑い1日故郷の近所の親しくしていた衆議院議員の小父さんの家で玉音を聞いた.意味の把え難い詔書であったが,彼が平伏して落涙するのを見て終戦を実感した.深い衝撃とともに徐々に湧きあがってくる解放感を今でも思い出すことができる.この議員も今と違い井戸と塀だけが残ると言われる政治家の珍しくなかったころで政治に家産を蕩尽(とうじん)して,数年後失意のうちに死んだ.

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

FISH法による染色体検査

寺崎 浩司 , 島津 光伸 , 山森 俊治

pp.331-335

はじめに

 従来の染色体検査では高精度分染法を用いても,その検出限界はメガベース単位であり,微細(数百~数十キロベース)な異常を検出することは困難である.一方,遺伝子解析はサザンハイブリダイゼーションやPCR法などを用いることにより,数キロベースから1ベースまでの異常を検出することができ,検出感度も非常に高感度である.しかし,一度に解析できる範囲が狭く,また,細胞を個別に解析することができないなどの弱点を有している.本稿で紹介するFISH法は染色体検査と遺伝子解析の中間に位置し,数十キロ程度の異常を検出でき,in situで解析できる利点を有している.また,間期核FISH法により,従来見落としていた低頻度のモザイクも検出可能である.本稿では,FISH法の基本的な操作および本法が臨床検査にどのように応用されているかについて解説する.

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

HIV

大渡 五月 , 栗村 敬

pp.336-340

はじめに

 HIV感染症の診断法として,一般に抗体検査法が用いられているが,感染から抗体が産生されるまでに,6~8週間かかること,抗体が陽転化するまで2~3年かかるサイレント感染が存在すること,母子感染の診断で新生児期には母体からの移行抗体のため偽陽性が出る可能性があり正確な診断ができないことなどの問題がある.このため,抗体検査法以外の,さまざまな検査法が実施されている.その他の検査法として,ウイルス分離,p24やp17などの抗原測定,ウイルス核酸検出などがある(図1).ウイルス分離については,バイオハザード対策施設が必要であり,ウイルスを分離するためには約1か月程度の時間と多額の費用がかかり,臨床的には実用的でない.抗原測定についても,感染初期やエイズ末期のウイルス血症の時期以外の潜伏期に,末梢血でウイルス抗原を検出することは難しい.そのため臨床の場では,診断法として,簡便で感度や特異性に優れているPCRを中心とした技術が重要になってきている.ここでは,末梢血単核球細胞のPCRによるプロウイルスの検出法と血清中のウイルスRNAの検出法,PCR法を利用したAZT耐性ウイルスの検出法,さらに,ウイルスRNAの定量法について概説する.

トピックス

Epstein-Barrウイルスのin situ hybridization法による検索

大石 勉 , 荒井 孝

pp.341-343

 in situ hybridization法では標識プローブをDNA鎖あるいはRNA鎖とハイブリダイズさせることにより,EBウイルスゲノムそれ自身(insitu DNA-DNA hybridization)やその転写産物であるメッセンジャーRNA(in situ DNA-RNAまたはRNA-RNA hybridization)の組織内での局在を明らかにすることができる.すなわち感染細胞を同定することができる.

 EBウイルス感染細胞で潜在EBウイルス関連遺伝子産物であるEB nuclear antigens (EBNA1~6)とlatent membrane proteins(LMP1,2Aと2B)の発現を検索することにより,EBウイルス関連疾患がバーキットリンパ腫型(Ⅰ),上咽頭癌型(Ⅱ),lymphoblastoid cell line (LCL)型(Ⅲ)の3群に分類されることが知られている1~2)

含浸標本(プラスティネーション)作製法

三宅 康之

pp.343-345

 医学教育用あるいは博物館展示用の病理肉眼標本には種々のものがある.もっとも一般的な標本として知られているのは,液体の中に臓器をおさめた液浸標本であるが,この標本は視覚的に観察するのみで臓器を直接手に持って観察することはできない.そこで直接臓器に触れることができる唯一の博物館標本として,含浸標本(プラスティネーション)が考案された1,2).本稿では病理肉眼標本作製法の中で最近次第に普及しつつあるこの含浸標本について解説する.

 含浸標本(プラスティネーション)とは臓器の水分や脂肪分を取り除き,代わりに柔らかいシリコンゴムを浸透させたものである.この方法は1979年にvon Hagensら3)によって考案され,現在まで,いろいろな方法が発表されてきた.しかし,いずれの方法もシリコンゴムの浸透をよくするために-20~-30℃の低温下での作業を余儀なくされ,さらに,シリコンゴムを硬化させるためにケイ酸塩を含んだガスで処理する装置とそのガスを無毒化する特殊な設備が必要であった.そこでわれわれは1990年に特殊な設備を必要としない含浸標本作製法を考案し発表した4)ので,ここではこの方法を紹介する.

IL-12の産生とその測定法

丸尾 聖爾 , 藤原 大美

pp.345-346

 IL-12は強力な免疫調節作用を有するサイトカインである.主にT細胞,NK細胞に作用して,その増殖促進,IFN-γ産生誘導,細胞傷害活性の増強,さらにnaive T細胞のTh1への分化誘導などを引き起こすことが報告されている1,2).一方,内因性のIL-12産生についても次第に明らかになってきている.本稿では,この内因性のIL-12産生について,IL-12の測定方法とともに紹介したい.

Diff-Quik染色

広川 満良

pp.347-348

 Diff-Quik染色はWright染色の変法であり,1970年代後半にアメリカで市販された.当時は素早く簡単に染色できることからもっぱら開業医のオフィスで血液塗抹標本の染色に用いられていたが,近年では穿刺吸引細胞診の普及に伴い,その迅速診断やエイズ患者の病原体検索に重宝がられている1~5).本稿では,細胞診の立場から,Diff-Quik染色の染色方法,特徴,適応などについて簡単に説明することにする.

 染色液は固定液(淡青色),Diff-Quik Ⅰ液(赤色),Diff-Quik Ⅱ液(紫色)の3液からなり,国際試薬から市販されている.固定液はメタノールが主成分で,100%メタノール液で代用できる.Diff-Quik Ⅰ液はエオジンが,Diff-Quik Ⅱ液はメチレンブルーとアズールⅠ液が主成分である.Diff-Quik染色を行う場合,まず塗抹後直ちに冷風で十分に乾燥させ,次に固定液の中で5秒間ぐらい固定する.その後,Diff-Quik Ⅰ液に5~10秒間,Diff-Quik Ⅱ液に10~15秒間浸し,流水で水洗し,検鏡する.染色操作は簡単で,染色性が薄い場合は,Ⅰ・Ⅱ液それぞれの所からやり直す.

質疑応答 血液

アスピリン血中濃度測定の意義

松田 保 , N生

pp.349-350

 Q アスピリン投与について見直しをされていますが,血中濃度の測定は有意義なのでしょうか.

質疑応答 微生物

Streptococcus constellatusはβ溶血を示すか

設楽 政次 , 安東 カヨコ

pp.350-351

 Q 当院で呼吸器系の材料でローソク培養をガスパック(ダイアCO2パック,炭酸ガス発生剤)に変えたところ,ヒツジ血液寒天培地でβ溶血を示す微小集落形成菌を拾えるようになりました.Api 20Strepで同定してみると,Streptococcus constellatusという菌でした.いろいろな報告によると,この菌はαまたはγ溶血を示す菌ということですが,CO2濃度を高めることによりβ溶血になりうる菌なのでしょうか.また,このS.constellatusは,臨床的に起炎菌として考えられるのでしょうか.お教えください.

研究

SPM法による年代別脳電位図法の検討

田村 東子 , 川名 ふさ江 , 石山 陽事

pp.353-358

 客観的な視覚情報として脳波を評価するために,sig-nificance probability mapping (以下SPM)法による,年代別正常者の標準脳電位図を10歳ごとに作成し,疾患群への応用と,その有用性について検討した.その結果,加齢により40歳を境に10~11Hzであった後頭部の優勢α波周波数は,9Hzへ徐波化することが確認された.さらに正常例と疾患例について,単純脳電位図と比較すると,対応年代ごとの標準脳電位図をsubtractionするZマップでは,特に疾患例についてより客観的データを提供することができた.しかし対応年代が異なると過大評価する結果となった.さらに詳細な年代別の標準脳電位図を作成することで,SPM法は脳波の異常所見をより客観的に表現するうえで有効であり,幅広い応用が期待できる.

定量脳波分析による平均電位基準電極の活性度の検討

森 大輔 , 四宮 滋子 , 井上 令一 , 木田 享 , 阿佐野 幸子 , 大堀 俊子 , 星野 逸子

pp.359-363

 脳波検査における平均電位基準電極(AV)は,心電図や耳朶電極の活性化によるアーチファクトの多い場合に有用であり,脳波異常の局在を比較的明確にしうるという利点があるが,探査電極に与える影響が大きいといわれる.今回われわれはその活性度を定量的に検討した.後頭部優位のα波分布を示す健常者15名の頭皮上探査電極とAVのα波帯域のパワー(μV)を,平衡型頭部外基準電極を用いて測定した.Fp1,C3,T3,O1に対するAVのパワーの比率は,平均で,おのおの92.3,83.5,113.7,54.5%,また耳朶電極のパワーの200.0%を示した.これらの数値はAVを基準電極とした脳波を評価する際,念頭に置く必要があると思われた.

当院で経験したまれな感染症の2症例―マンソン住血吸虫症と大複殖門条虫症

宇田川 郁子 , 甲田 雅一 , 福原 淳子 , 竹内 美香 , 蓮沼 剛 , 松崎 廣子

pp.365-367

 本邦ではまれな感染症である,マンソン住血吸虫症の1例と大複殖門条虫症の1例を経験した.前者は,糖尿病で入院中に実施した便虫卵検査から虫卵を検出したもので,患者の生活歴から,感染した虫体は患者体内で,15年以上生存していたと考えられた.後者は,西日本沿岸地域を主流行地とする日本特有の条虫症であるが,報告例は全国で過去約200例しかなく,東京では過去2例で本症例が3例目である.現在では交通手段が発達しており,このような感染症に遭遇する機会は増加するものと思われる.したがってこのような感染症の存在についても念頭に置き,検査を進めてゆくことが大切である.

私のくふう

結核菌培養における培地溶解を防ぐ工夫―アルカリ剤処理液の工夫

坂谷 敏子

pp.368

 筆者の勤務している病院は,ベッド数230床のうち56床が結核病棟である.

 結核菌検査で大切なことは,周知のとおり抗酸菌を検出することであり,なかでも培養検査は,次のステップである同定検査や耐性検査をするに当たって,重要性を占めている.近年,生材料から直接結核菌を検査する遺伝子診断法が開発され,普及してきているが,従来法との不一致が,最近問題となってきており,培養法の見直しがされつつある.培養法においての最大のポイントは,前処理法であり,一般的に普及しているのがアルカリ剤処理である.最近,非定型抗酸菌症が増加するなかで,非定型抗酸菌の発育を阻止する高濃度のアルカリ剤処理は好ましくなく,また一般に,高濃度のアルカリ剤処理は雑菌の多い検体には適しているが,非定型抗酸菌の発育を抑制してしまう恐れがある.また低濃度のアルカリ剤処理は,非定型抗酸菌の発育は抑制されにくいが,雑菌汚染が目立ち,培地溶解を起こしてしまう.この培地溶解は,ゼラチン液化能を有する細菌(PseudomonasやFlavobacteriumなど)により生じ,培養結果が判定不能となる.

編集者への手紙

セディア―ジゴキシンⅡの各種COBAS MIRA自動分析装置による再現性

山田 満廣

pp.369-370

1.はじめに

 血清中のジゴキシン測定法としてセディア(CEDIA)法が開発1)され,汎用の自動分析装置に応用可能であることから,筆者はいち早く測定法の評価2)を行い日常検査法として導入し,COBAS MIRAにより対応してきた.この間試薬の改良も実施された.今回,分析装置を従来のCOBAS MIRAからCOBAS MIRA Plusに変更することを目的として若干の検討を行った際,分析装置間の再現性試験の結果に明らかな差異が認められたのでその成績を報告する.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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