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今月の主題 ニューロパチーの臨床検査 巻頭言
ニューロパチーの臨床検査
著者: 木村淳1
所属機関: 1京都大学医学部附属病院神経内科
ページ範囲:P.757 - P.759
文献購入ページに移動 末梢神経障害は,その原因病態によって遺伝性,代謝性,感染性,自己免疫性,中毒性のほか膠原病に伴うもの,腫瘍と関連するparaneoplastic neur-opathyなどがある.また臨床的な障害様式から単神経障害(mononeuropa-thy),多巣性単神経障害(multiple mononeuropathy),多発神経障害(polyneur-opathy)のようにも分類する.単神経障害は,外傷か圧迫性あるいは絞扼性神経障害が多く,個々の神経で障害されやすい部位とされにくい部位がある.多巣性単神経障害は,複数の神経が個々に障害されている状態で,健常な神経も残存することが多く,polyarteritis nodosa, sarcoidosis,multifocal motorneuropathy,悪性腫瘍の浸潤,アミロイドーシスなどがある.
ニューロパチーの分類・診断には,生検神経を用いた病理学的検索のほか,電気生理学的検査法が重要で,これには神経伝導検査や針筋電図がある.このうち神経伝導検査は,末梢神経障害の非侵襲的検査法として,脱髄と軸索障害との区別,病変部位の局在,経過観察などに特に有用と考えられている.このような電気診断法を効果的にかつ能率よく遂行するためには,末梢神経の組織学的特性のみならず各種ニューロパチーの病態に関する知識が必須である.
ニューロパチーの分類・診断には,生検神経を用いた病理学的検索のほか,電気生理学的検査法が重要で,これには神経伝導検査や針筋電図がある.このうち神経伝導検査は,末梢神経障害の非侵襲的検査法として,脱髄と軸索障害との区別,病変部位の局在,経過観察などに特に有用と考えられている.このような電気診断法を効果的にかつ能率よく遂行するためには,末梢神経の組織学的特性のみならず各種ニューロパチーの病態に関する知識が必須である.
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