文献詳細
文献概要
コーヒーブレイク
武蔵野
著者: 屋形稔1
所属機関: 1新潟大学
ページ範囲:P.778 - P.778
文献購入ページに移動 2月下旬の朝日新聞に"団地の雑木林"という記事が写真入りで紹介されていた.場所をみると土地勘のある東京・板橋・志村の辺である.次の週うすら寒いが晴れた日に地下鉄を降りて歩くと15分ほどのところに沢山のマンションや団地と雑木林が点在していた.もともと残っていた林の周辺に建物が立ったものと思ったら,ベンチにのんびり坐っていた住民の人によると,有志の努力で武蔵野の雑木林を復元したという話である.白い壁に囲まれた美しい変化に富んだ木々の集合であった.
大体に首都といっても公園が割合に多く緑に恵まれていると感ずるのは緑の少ない砂地の新潟に住んでいる私だけの感想であろうか.そのなかでも,この団地のように曲がりのひどい木や病害虫にやられた木などを整理し,生きた人間の心を大切にするようにいい雑木林を保とうとする努力が払われているのは珍しい.
大体に首都といっても公園が割合に多く緑に恵まれていると感ずるのは緑の少ない砂地の新潟に住んでいる私だけの感想であろうか.そのなかでも,この団地のように曲がりのひどい木や病害虫にやられた木などを整理し,生きた人間の心を大切にするようにいい雑木林を保とうとする努力が払われているのは珍しい.
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