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今月の主題 ニューロパチーの臨床検査 話題
ニューロパチーとsympathetic skin response (SSR)
著者: 横田隆徳1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部神経内科
ページ範囲:P.808 - P.810
文献購入ページに移動1.はじめに
1888年にフランスの臨床家Féréが痛みの後に皮膚抵抗が低下することを発見して以来,この現象は"galvanic skin response;GSR"の名称で広く用いられている.GSRは交感神経系の生理学的研究に用いられる一方,これが外因性の刺激だけでなく,内因性の精神的動揺でも大きく変化することから心理学,精神科領域で応用されてきた.
1984年,Shahaniら1)は,末梢神経に電気刺激を加えた後,手掌―手背間に生じる電位変化を交感神経皮膚反応(sympathetic skin response;SSR)と名づけ,初めて交感神経節後無髄線維の評価法として臨床応用した.さらに,1985年,Knezevic and Bajadaはほぼ同様の現象をpe-ripheral autonomic surface potentialとして報告した2).
1888年にフランスの臨床家Féréが痛みの後に皮膚抵抗が低下することを発見して以来,この現象は"galvanic skin response;GSR"の名称で広く用いられている.GSRは交感神経系の生理学的研究に用いられる一方,これが外因性の刺激だけでなく,内因性の精神的動揺でも大きく変化することから心理学,精神科領域で応用されてきた.
1984年,Shahaniら1)は,末梢神経に電気刺激を加えた後,手掌―手背間に生じる電位変化を交感神経皮膚反応(sympathetic skin response;SSR)と名づけ,初めて交感神経節後無髄線維の評価法として臨床応用した.さらに,1985年,Knezevic and Bajadaはほぼ同様の現象をpe-ripheral autonomic surface potentialとして報告した2).
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