文献詳細
文献概要
今月の主題 ニューロパチーの臨床検査 話題
MRIからみたCarpal Tunnel症候群
著者: 杉本英治1
所属機関: 1自治医科大学放射線科医学
ページ範囲:P.814 - P.816
文献購入ページに移動1.Carpal Tunnel症候群
Carpal tunnel syndrome (CTS)は正中神経の絞扼性末梢神経障害の1つで,手根管内の正中神経が圧迫されることにより起きる.女性に多く,しばしば両側性であり,多くは特発性である.正中神経支配領域の知覚・運動障害,Tinel's sign,神経伝導速度測定により診断される.
CTSの診断におけるMRIの役割は,これまでに2つの側面から検討されてきた.1つは,CTSが手根管内の占拠性病変により生じている疑いのある症例で,その病変の有無,正確な解剖学位置ならびに組織学的性状を診断することである.手根管内に生じる占拠性病変には,ガングリオン(図1),神経鞘腫などがある.これらの疾患はMRIによりある程度特異的に診断できる.
Carpal tunnel syndrome (CTS)は正中神経の絞扼性末梢神経障害の1つで,手根管内の正中神経が圧迫されることにより起きる.女性に多く,しばしば両側性であり,多くは特発性である.正中神経支配領域の知覚・運動障害,Tinel's sign,神経伝導速度測定により診断される.
CTSの診断におけるMRIの役割は,これまでに2つの側面から検討されてきた.1つは,CTSが手根管内の占拠性病変により生じている疑いのある症例で,その病変の有無,正確な解剖学位置ならびに組織学的性状を診断することである.手根管内に生じる占拠性病変には,ガングリオン(図1),神経鞘腫などがある.これらの疾患はMRIによりある程度特異的に診断できる.
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