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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻7号

1996年07月発行

文献概要

今月の主題 ニューロパチーの臨床検査 話題

MRIからみたCarpal Tunnel症候群

著者: 杉本英治1

所属機関: 1自治医科大学放射線科医学

ページ範囲:P.814 - P.816

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1.Carpal Tunnel症候群
 Carpal tunnel syndrome (CTS)は正中神経の絞扼性末梢神経障害の1つで,手根管内の正中神経が圧迫されることにより起きる.女性に多く,しばしば両側性であり,多くは特発性である.正中神経支配領域の知覚・運動障害,Tinel's sign,神経伝導速度測定により診断される.
 CTSの診断におけるMRIの役割は,これまでに2つの側面から検討されてきた.1つは,CTSが手根管内の占拠性病変により生じている疑いのある症例で,その病変の有無,正確な解剖学位置ならびに組織学的性状を診断することである.手根管内に生じる占拠性病変には,ガングリオン(図1),神経鞘腫などがある.これらの疾患はMRIによりある程度特異的に診断できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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