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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻7号

1996年07月発行

文献概要

研究

尿中α2-マクログロブリンのラテックス免疫比濁測定法の確立

著者: 山口哲司1 伊藤喜久1 浅野泰2 河合忠1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室 2自治医科大学腎臓病内科学教室

ページ範囲:P.855 - P.858

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 腎後性出血のマーカーとして期待される尿中α2-マクログロブリン(α2-M)のラテックス免疫比濁測定法を開発した.α2-Mの測定系の感度は,80ng/mlであり,特異性,精度,添加回収など良好な結果を示した.尿中安定性は,4℃,pH 6以上で,1か月間安定であった.任意の患者検体93例の測定では,健常値を超えるものが16例あり,腎後性出血および腎糸球体の選択的濾過能の評価における病態検査上の意義が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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