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文献概要
今月の主題 造血幹細胞 総説
造血のしくみ―最新の理解
著者: 溝口秀昭1
所属機関: 1東京女子医科大学血液内科
ページ範囲:P.875 - P.883
文献購入ページに移動 胎生期から維持された造血幹細胞によって造血は維持される.その特徴は,①自己複製能と,②分化能であり,全能性幹細胞,多能性幹細胞,単能性幹細胞と順次分化する.
多能性骨髄系幹細胞はCD 34+CD 33-という表面形質を有し,主にインターロイキン3やstem cell fac-torなどで自己複製が起こる.赤血球系ではエリスロポエチン,顆粒球マクロファージ系ではCSF,血小板系ではトロンボポエチンがその産生の調節に関与している.〔臨床検査 40:875-883,1996〕
多能性骨髄系幹細胞はCD 34+CD 33-という表面形質を有し,主にインターロイキン3やstem cell fac-torなどで自己複製が起こる.赤血球系ではエリスロポエチン,顆粒球マクロファージ系ではCSF,血小板系ではトロンボポエチンがその産生の調節に関与している.〔臨床検査 40:875-883,1996〕
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