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今月の主題 造血幹細胞 技術解説
―造血幹細胞の採取とその性状―CD 34陽性細胞
著者: 高橋聡1
所属機関: 1東京大学医科学研究所附属病院内科
ページ範囲:P.907 - P.913
文献購入ページに移動 造血幹細胞の同定には細胞表面抗原が利用されており,CD 34+分画の中にヒト造血幹細胞が存在すると考えられている.骨髄,末梢血,臍帯血中のCD 34+細胞の性状は各々若干異なり,末梢血中ではより分化傾向が強く,臍帯血中ではより高率に細胞回転に入っているものが多い.造血幹細胞移植のためのCD 34+細胞採取の効率化にはG-CSFが臨床応用されている.さらにCD 34+純化細胞移植によって自家移植における腫瘍のパージングや同種多植におけるGVHD予防としての有用性について検討されている.〔臨床検査40:907-913,1996〕
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