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今月の主題 造血幹細胞 技術解説
―造血幹細胞の採取とその性状―同種末梢血造血幹細胞
著者: 石田明1
所属機関: 1慶應義塾大学病院輸血センター
ページ範囲:P.921 - P.925
文献購入ページに移動 同種末梢血造血幹細胞移植はここ2~3年の間に急速に普及した新しい治療法で,健常人ドナーへのサイトカイン投与によって末梢血中に動員された造血幹細胞を移植する治療である.サイトカインの中で最も安全かつ動員効果が高いとされているG-CSFが通常用いられている.
骨髄バンクへの導入あるいは種々の細胞移植治療への応用など,将来への展望が非常に魅力的な治療法である一方,健常人にG-CSFを大量投与することの安全性については未解決の面も残されており,その安全性の確保は今後の重要な課題の1つである.〔臨床検査40:921-925,1996〕
骨髄バンクへの導入あるいは種々の細胞移植治療への応用など,将来への展望が非常に魅力的な治療法である一方,健常人にG-CSFを大量投与することの安全性については未解決の面も残されており,その安全性の確保は今後の重要な課題の1つである.〔臨床検査40:921-925,1996〕
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