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今月の主題 造血幹細胞 技術解説
―造血幹細胞の採取とその性状―臍帯血移植の現状と展望
著者: 加藤俊一1
所属機関: 1東海大学医学部小児科
ページ範囲:P.926 - P.930
文献購入ページに移動 Gluckmanらによって最初の同胞間臍帯血移植が施行されて以来,約100例の同胞間臍帯血移植と約100例の非血縁者間臍帯移植が行われている.骨髄移植と比較すると,臍帯血移植では少数の幹細胞で移植が可能であり,GVH病が軽度であるため,HLAが1~2抗原異なっていても移植が可能であるという特徴がある.欧米では非血縁者間で臍帯血移植を行うために臍帯血バンクが設立され始めており,わが国においても準備が進められている.〔臨床検査40:926-930,1996〕
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