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新しい間質性肺疾患の血清マーカーKL-6抗原
著者: 小林淳1 北村諭1
所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科
ページ範囲:P.965 - P.967
文献購入ページに移動1.はじめに
間質性肺炎の活動性の指標として呼吸困難の程度,PaO2や胸部X線所見の経時変化,血清LDHなどが用いられてきた.しかし実際に病態を把握するうえで役だち,ある程度臓器特異的で,臨床医にとって真に客観的な指標となりえるようなマーカーは存在しないのが現状である.
KL-6抗原はムチンの一種で,Ⅱ型肺胞上皮,呼吸細気管支上皮細胞などに発現する糖蛋白抗原である.1985年に河野らが発見し,当初は腫瘍マーカーとして研究されていたが,現在では間質性肺炎の活動性のマーカーとして注目されている1~5).
間質性肺炎の活動性の指標として呼吸困難の程度,PaO2や胸部X線所見の経時変化,血清LDHなどが用いられてきた.しかし実際に病態を把握するうえで役だち,ある程度臓器特異的で,臨床医にとって真に客観的な指標となりえるようなマーカーは存在しないのが現状である.
KL-6抗原はムチンの一種で,Ⅱ型肺胞上皮,呼吸細気管支上皮細胞などに発現する糖蛋白抗原である.1985年に河野らが発見し,当初は腫瘍マーカーとして研究されていたが,現在では間質性肺炎の活動性のマーカーとして注目されている1~5).
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