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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻8号

1996年08月発行

文献概要

トピックス

新しい間質性肺疾患の血清マーカーKL-6抗原

著者: 小林淳1 北村諭1

所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科

ページ範囲:P.965 - P.967

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1.はじめに
 間質性肺炎の活動性の指標として呼吸困難の程度,PaO2や胸部X線所見の経時変化,血清LDHなどが用いられてきた.しかし実際に病態を把握するうえで役だち,ある程度臓器特異的で,臨床医にとって真に客観的な指標となりえるようなマーカーは存在しないのが現状である.
 KL-6抗原はムチンの一種で,Ⅱ型肺胞上皮,呼吸細気管支上皮細胞などに発現する糖蛋白抗原である.1985年に河野らが発見し,当初は腫瘍マーカーとして研究されていたが,現在では間質性肺炎の活動性のマーカーとして注目されている1~5).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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