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文献詳細

雑誌文献

臨床検査40巻8号

1996年08月発行

質疑応答 血液

解糖阻止剤添加血液の血漿分離までの時間による血糖値の変化

著者: 蘒原佐千子1 都築久美子1 光吉慶生1 泉川ツヤ子

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部臨床化学

ページ範囲:P.968 - P.972

文献概要

 Q 血漿で血糖値を測定するとき,解糖阻止剤と抗凝固剤を添加すれば,その血糖値は安定であると言われている.しかし,当施設で実験してみた結果,表1のように,血漿分離までの時間が長いと血糖は低下の傾向にある.当施設で使用中の解糖阻止剤はアングロットGS®(日本商事)である.血糖測定値法はヘキソナーゼ,エンドポイント法第一化学である.表2は,参考にヘモガードプラス(真空採血管)ベクトン,フッ化ソーダ+EDTAを試した結果である.やはり3時間後には低下している.解糖阻止剤を添加すると,血漿の解糖作用は完全に阻止されるはずではないでしょうか.もし,血糖値が低下するとしたらその程度はどれくらいでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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