文献詳細
今月の表紙 深部皮膚真菌症の臨床検査シリーズ・1
文献概要
土壌中や植物の表面に腐生的に生息する真菌の中には,皮膚の刺創(棘に刺されるなど)を介した組織内への接種によって感染を引き起こすものがある.病巣は菌の接種(侵入)部位の皮膚(真皮を含む)および皮下組織に限局するのが普通であるが,菌種によってはリンパ行性または血行性に播種する.このような真菌症は,一般に深部(または深在性)皮膚真菌症と呼ばれる.
深部皮膚真菌症は比較的まれな真菌症とされているが,その中で,最も発生率が高い疾患はスポロトリコーシス(sporotrichosis)である.わが国は世界的にみてもスポロトリコーシスの多発国の1つに数えられ,年間の発症患者は数百例に上ると推定される.
深部皮膚真菌症は比較的まれな真菌症とされているが,その中で,最も発生率が高い疾患はスポロトリコーシス(sporotrichosis)である.わが国は世界的にみてもスポロトリコーシスの多発国の1つに数えられ,年間の発症患者は数百例に上ると推定される.
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