文献詳細
文献概要
今月の主題 スポーツと臨床検査 話題
運動と心機能
著者: 山崎元1
所属機関: 1慶應義塾大学スポーツ医学研究センター
ページ範囲:P.80 - P.82
文献購入ページに移動1.はじめに
成人病が社会に蔓延し,その予防と治療に運動の意義と必要性が強調されるようになっている.運動習慣は,寿命を延ばすばかりでなく,QOL(生活の質)の向上にも役立つことが多くの疫学的研究から明らかになっている.運動の啓蒙や実践の社会的ニーズが増すにつれ,運動によって起こる心機能あるいは血行動態の変化を理解することはますます重要になった.心機能の急性変化は,運動の種類や習慣性の有無によって異なり,また慢性の変化つまり長期にわたる運動習慣は,心臓の機能と形態に生理的変化をきたす.その変化はときに疾患と鑑別を要することもある.
成人病が社会に蔓延し,その予防と治療に運動の意義と必要性が強調されるようになっている.運動習慣は,寿命を延ばすばかりでなく,QOL(生活の質)の向上にも役立つことが多くの疫学的研究から明らかになっている.運動の啓蒙や実践の社会的ニーズが増すにつれ,運動によって起こる心機能あるいは血行動態の変化を理解することはますます重要になった.心機能の急性変化は,運動の種類や習慣性の有無によって異なり,また慢性の変化つまり長期にわたる運動習慣は,心臓の機能と形態に生理的変化をきたす.その変化はときに疾患と鑑別を要することもある.
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