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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅰ.生化学・遺伝子 ミニ情報
家族性片麻痺性片頭痛とカルシウムチャネル
著者: 五十嵐修一1 辻省次1
所属機関: 1新潟大学脳研究所神経内科
ページ範囲:P.1249 - P.1249
文献購入ページに移動 家族性片麻痺性片頭痛(familial hemiplegic mi-graine)は1910年Clarkeらの報告以来1),小脳失調を同胞内に認める家系を含め,現在まで40余家系の報告がある.常染色体優性遺伝形式を示し,発症年齢が5~30歳で,発作は片麻痺,または片側の感覚障害,半盲などの前駆症状に引き続き,数時間から数日間持続する拍動性頭痛が出現する臨床徴候を示す.
1993年Joutelらは小脳失調を伴う1家系を含むFHM 2家系の連鎖解析により原因遺伝子座は19番染色体D 19 S 216からD 19 S 215の30 cMの間に存在することを証明し2),その後,FHMの約半数の家系が19番染色体短腕(19 p 13)にマップされた.
1993年Joutelらは小脳失調を伴う1家系を含むFHM 2家系の連鎖解析により原因遺伝子座は19番染色体D 19 S 216からD 19 S 215の30 cMの間に存在することを証明し2),その後,FHMの約半数の家系が19番染色体短腕(19 p 13)にマップされた.
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