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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

特集 神経系疾患と臨床検査

Ⅰ.生化学・遺伝子 ミニ情報

パラミオトニーとナトリウムチャネル

著者: 佐々木良元1

所属機関: 1三重大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1256 - P.1256

文献概要

 ミオトニー(筋強直)とは,随意的筋収縮や,機械的あるいは電気的刺激による筋収縮が,刺激中止後も持続し速やかな弛緩が起こらない現象である.この現象が寒冷によって誘発されたり,通常のミオトニーとは逆に運動によって誘発・悪化するものを,パラミオトニー(異型筋強直)と言う.ミオトニー症状あるいは周期性四肢麻痺を主徴とする遺伝性筋疾患において,Na,Cl,Ca2+の3種類の骨格筋イオンチャネル遺伝子に異常が発見されている(表1).
 このうち,ナトリウムチャネル遺伝子の異常に基づく疾患としては,先天性パラミオトニー,高カリウム性周期性四肢麻痺,ナトリウムチャネルミオトニーの3疾患が知られている.これらの疾患はいずれも常染色体優性遺伝形式を示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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