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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅰ.生化学・遺伝子 ミニ情報
沖縄地方の脊髄性筋萎縮症の分子遺伝学
著者: 中川正法1
所属機関: 1鹿児島大学医学部第三内科
ページ範囲:P.1266 - P.1266
文献購入ページに移動本症の罹患者20名を含む8家系29人の連鎖解析を行い,第3染色体のDNAマーカーと優位な連鎖を認め(最大lod score 4.04,θ=0.0),本症の遺伝子座が3 p 14.2―q 13に存在することを明らかにした.また,罹患者では,特定の対立遺伝子頻度が対照群に比して有意に高く,この領域における連鎖不平衡を認めた.今回決定された沖縄型筋萎縮症の遺伝子座は,脊髄性筋萎縮症,家族性筋萎縮性側索硬化症,球脊髄性筋萎縮症,遺伝性運動感覚ニューロパチー2型などの遺伝子座とは明らかに区別され,本症が臨床的,遺伝学的に新しい疾患であることが確立された.
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