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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅰ.生化学・遺伝子

14.ミトコンドリア脳筋症

著者: 後藤雄一1

所属機関: 1国立精神・神経センター神経研究所

ページ範囲:P.1293 - P.1296

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はじめに
 ミトコンドリア脳筋症は,細胞のエネルギー産生を担うミトコンドリア機能の障害による中枢神経や骨格筋の症状を主体とする病気の総称である1).ミトコンドリア内には,エネルギー代謝に関する多くの酵素が存在しており,そのそれぞれの酵素異常で,ミトコンドリア機能不全が起こりうると考えられる.その中で,最も頻度が高く,よく研究されている酵素異常は電子伝達系酵素系の異常であり,また,この酵素系は核DNAとミトコンドリアDNAの両者の支配を受けていることから,特異な臨床像や遺伝形式をとることで注目されている.
 ここでは,ミトコンドリア脳筋症の臨床症状を述べ,その後に遺伝子検査を中心に主な検査法とその解釈のしかたや注意点を取り上げる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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