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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

特集 神経系疾患と臨床検査

Ⅱ.免疫 4.神経疾患と自己抗体

2)免疫性末梢神経疾患

著者: 椎名盟子1 楠進1

所属機関: 1東京大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1339 - P.1343

文献概要

はじめに
 自己免疫性末梢神経障害をきたす疾患として,Guillain-Barre症候群や慢性炎症性脱髄性多発根神経炎(chronic inflammatory demyelinating polyneu-ropathy;CIDP),多巣性運動ニューロパチー(multi-focal motor neuropathy;MMN)やモノクローナルIgM M蛋白血症を伴う末梢神経障害などが知られている.これらの疾患では,診断マーカーおよび病態解明の手がかりとしての自己抗体について検討が進められてきた.近年,特に神経細胞表面の糖脂質を認識する抗体が他の神経疾患に比べて有意に上昇していることが明らかになってきた1,2).本稿では自己抗体の中でも,この糖脂質抗体に特に焦点を当てて述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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