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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

特集 神経系疾患と臨床検査

Ⅱ.免疫 4.神経疾患と自己抗体

5)多発性硬化症

著者: 中島一郎1 藤原一男1 糸山泰人1

所属機関: 1東北大学医学部神経内科

ページ範囲:P.1353 - P.1355

文献概要

はじめに
 多発性硬化症(MS)は原因不明の中枢神経の脱髄疾患であり,病理所見は中枢神経白質の血管周囲の細胞浸潤と,それに引き続いて起こる髄鞘破壊である.その発症機序に免疫学的機序が関与していることはほぼ確実であり,古くから自己抗体とのかかわりが検討されている.特に自己免疫の機序として,膠原病との関連は古くから検討されており,MS類似の中枢神経症状を呈する膠原病も多く,抗核抗体を中心とした膠原病関連の自己抗体の出現頻度に関する報告は多い.今回はMSに出現しうる自己抗体を取り上げ,病態との関連について考察する.また,MS類似の中枢神経症状を呈する膠原病についても幾つかの報告をまとめた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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