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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅲ.神経生理 ミニ情報
long-latency responses (LLR)
著者: 園田茂1
所属機関: 1慶應義塾大学月が瀬リハビリテーションセンターリハビリテーション科
ページ範囲:P.1407 - P.1407
文献購入ページに移動 long-latency responses (LLR)は筋肉を他動的に伸張する,混合神経を刺激するなどにより誘発される.Leeら1)は肘を曲げておくよう命じておいて急に肘伸展負荷を加えた際に屈筋にみられる筋放電を30~50msecの潜時のM1反応,50~80 msecのM2反応,120~180msec程度のM3反応と分けている.このうち,M2,M3がLLRとされており,負荷に抵抗するなどの指示を受けていれば消失する.下肢では足関節への急な外乱による前脛骨筋,下腿三頭筋のLLRがしばしば研究されている.立位の下肢筋刺激では,伸張された筋ではなく,拮抗筋にLLRがみられることが特徴的である.
long-latency responsesとlong-loop reflexという用語は混乱されやすい.前者は潜時の遅い反射を指し,後者は大脳皮質など脳幹以上を経由する反射という意味である.両者は必ずしも同一ではない.脳皮質病変や小脳の冷却試験,経頭蓋磁気刺激などでLLRが変化することなどLLRがlong-loopである根拠も多く提出されているが,除脳ネコでもLLR様の波形が得られるなど脊髄レベルの関与を示す結果もある2).誘発方法によりLLRの由来が変わるとの説もある.
long-latency responsesとlong-loop reflexという用語は混乱されやすい.前者は潜時の遅い反射を指し,後者は大脳皮質など脳幹以上を経由する反射という意味である.両者は必ずしも同一ではない.脳皮質病変や小脳の冷却試験,経頭蓋磁気刺激などでLLRが変化することなどLLRがlong-loopである根拠も多く提出されているが,除脳ネコでもLLR様の波形が得られるなど脊髄レベルの関与を示す結果もある2).誘発方法によりLLRの由来が変わるとの説もある.
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