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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅲ.神経生理 ミニ情報
微小神経電図(microneurogram)
著者: 長谷川修1
所属機関: 1横浜市立大学医学部神経内科
ページ範囲:P.1414 - P.1414
文献購入ページに移動 微小電極を直接神経東内に刺入し,単一または狭い範囲の神経活動電位を記録する方法である.間野によって日本に導入されて以来研究者の数も増加し,ニューログラム研究会も今年で10回を数える.この間,感覚神経および交感神経活動などに関するさまざまな研究に本法が用いられてきた.先端の直径が約1μm,インピーダンスが数MΩのタングステン微小電極が市販されており,一般の筋電計を用いて神経活動を記録することができる.
当初は,大径感覚神経であるIa線維や皮膚神経東内の各種単一神経活動が記録され,その生理学的研究が盛んであった.皮膚機械受容単位の機能,受容野の面積の評価,痛み・しびれ・かゆみといった異常感覚に際しての末梢神経活動の評価,さらに筋紡錘求心性発射と筋トーヌス異常との関係などが,明らかにされてきた.逆に,微小電極の先端から数μAの微弱な電流によって単一神経線維を電気刺激し,その機能を調べる微小電気刺激も行われている.
当初は,大径感覚神経であるIa線維や皮膚神経東内の各種単一神経活動が記録され,その生理学的研究が盛んであった.皮膚機械受容単位の機能,受容野の面積の評価,痛み・しびれ・かゆみといった異常感覚に際しての末梢神経活動の評価,さらに筋紡錘求心性発射と筋トーヌス異常との関係などが,明らかにされてきた.逆に,微小電極の先端から数μAの微弱な電流によって単一神経線維を電気刺激し,その機能を調べる微小電気刺激も行われている.
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