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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅳ.画像診断 ミニ情報

カラードプラ法のパワーモード表示

著者: 大熊潔1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部放射線診断科

ページ範囲:P.1443 - P.1443

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 従来のカラードプラ法は速度モードとも呼ばれるように血流の方向と速度を表示する方法であるのに対し,パワーモードはドプラ信号のパワーを表示する方法であり,血流のあるところが表示される.従来のカラードプラ法では,検出感度がやや劣ることや折り返し現象があること,ビームと直交する方向の血流がとらえられないなどの欠点があったのに対し,パワーモードの最大の利点は検出感度が従来のカラードプラ法よりも数倍高く,細い血管や遅い血流の検出能が高く,ビームと直交する血流もほぼとらえることができることである.頸動脈の検査においては高度の狭窄と閉塞の鑑別が困難な場合があるがパワーモードを用いることにより容易に鑑別できる(図1).また,経頭蓋ドプラ法では従来の速度モードでは十分なカラー表示が得られにくかったがパワーモードでは良好なカラー表示が期待できる.さらに術中超音波検査でも3次元表示画像を含めたパワーモードの応用が期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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