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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅳ.画像診断 1.超音波検査
4)頸動脈超音波ドプラ法
著者: 石光敏行1
所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科
ページ範囲:P.1451 - P.1455
文献購入ページに移動はじめに
頸動脈を対象とする超音波診断は,頸動脈狭窄に代表される病的異常の診断とその母体となる粥状動脈硬化症の評価を目的としてなされる.このため超音波診断法としては直接的に解剖学的異常を描出できる超音波断層法が主として用いられる.しかし,血管壁の構造的変化は必然的に,そこを流れる血流にも影響を及ぼすため,血流情報を記録できる超音波ドプラ法も検査手段の1つとして古くから行われてきた.本稿では,超音波ドプラの種類,頸動脈疾患評価における意義とそれぞれの病態に応じた検査所見,次いで今後の粥状動脈硬化研究における可能性につき論述する.
頸動脈を対象とする超音波診断は,頸動脈狭窄に代表される病的異常の診断とその母体となる粥状動脈硬化症の評価を目的としてなされる.このため超音波診断法としては直接的に解剖学的異常を描出できる超音波断層法が主として用いられる.しかし,血管壁の構造的変化は必然的に,そこを流れる血流にも影響を及ぼすため,血流情報を記録できる超音波ドプラ法も検査手段の1つとして古くから行われてきた.本稿では,超音波ドプラの種類,頸動脈疾患評価における意義とそれぞれの病態に応じた検査所見,次いで今後の粥状動脈硬化研究における可能性につき論述する.
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