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特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅳ.画像診断 1.超音波検査
6)筋疾患の超音波検査
著者: 松浦亨1
所属機関: 1北海道大学医学部附属病院神経内科
ページ範囲:P.1462 - P.1466
文献購入ページに移動はじめに
従来,神経筋疾患の診断および経過観察には,筋電図などの電気生理学的補助検査,クレアチニンキナーゼ(CK)・乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)・アルドラーゼなど筋由来酵素群の値,筋生検による臨床病理学的検索が日常的に用いられてきた.筋生検は筋組織を形態的に評価する唯一の方法であったが侵襲的であり,初期診断および経過観察の手段としては必ずしも最適ではなかった.しかしながらこの約10年間に飛躍的に発展した非侵襲的画像診断の手法は神経筋疾患の初期診断および経過観察手段としてもきわめて有効である.本稿ではこれら画像診断のうち,筋疾患の超音波検査についてその基礎的原理と実際例を交えながら概説する.
従来,神経筋疾患の診断および経過観察には,筋電図などの電気生理学的補助検査,クレアチニンキナーゼ(CK)・乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)・アルドラーゼなど筋由来酵素群の値,筋生検による臨床病理学的検索が日常的に用いられてきた.筋生検は筋組織を形態的に評価する唯一の方法であったが侵襲的であり,初期診断および経過観察の手段としては必ずしも最適ではなかった.しかしながらこの約10年間に飛躍的に発展した非侵襲的画像診断の手法は神経筋疾患の初期診断および経過観察手段としてもきわめて有効である.本稿ではこれら画像診断のうち,筋疾患の超音波検査についてその基礎的原理と実際例を交えながら概説する.
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