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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻11号

1997年10月発行

文献概要

特集 神経系疾患と臨床検査 Ⅴ.神経病理 ミニ情報

神経疾患とTUNEL法

著者: 山崎峰雄1

所属機関: 1日本医科大学第2内科

ページ範囲:P.1504 - P.1504

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 細胞死にはネクローシスとアポトーシスの大きく分けて2種類が存在する.アポトーシスでは末期まで膜構造が保たれ,ミトコンドリアの微細構造には大きな変化がみられず,核および細胞質が断片化する像,すなわち,アポトーシス小体が観察される.このアポトーシスは形態学的に定義されたものであるが,電気泳動でDNA ladderを認めるなどの生化学的特徴も有している.
 アポトーシスはDNAと密接な関係を持つ細胞死であり,壊死とは異なり緩徐に進行することから神経変性疾患,例えばアルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症などの発症メカニズムにも深く関与する可能性が考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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