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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査41巻2号

1997年02月発行

雑誌目次

今月の主題 Helicobacter pylori

巻頭言

Helicobacter pyloriの細菌学

中澤 晶子

pp.125-126

 Helicobacter pylori(H.pylori)は極鞭毛を持つグラム陰性微好気性らせん菌で,ヒトの胃に感染する.本菌の感染率は,各種胃・十二指腸疾患患者で有意に高く,胃炎や消化性潰瘍,胃癌,mucosa-associated lymphoid tissue(MALT) tumorの成因として注目されている.特に好中球浸潤を特徴とする慢性活動性胃炎と十二指腸潰瘍については,H.pyloriの除菌が組織学的炎症の軽減や潰瘍の再発防止に著しい効果を示すことが報告され,除菌治療法の検討が緊急の課題となっている.

 ヒト胃内にらせん菌が存在するとの報告は比較的古くからあるが,胃疾患との関連は不明確であった.1970年代,内視鏡による生検の組織学的検査が広く行われるようになって,らせん菌は再び病理学者の注目を集めることとなった.1979年,Warrenはらせん菌が存在する胃炎は多形核白血球の浸潤が著しいことを報告し,次いで1983年,WarrenとMarshallは,胃生検標本をスキロー培地で5日間微好気培養することにより,らせん菌の分離培養に成功した.この細菌は当初,形態と培養性状からCampylobacter属に分類されたが,1989年Goodwinらは,有鞘性鞭毛,脂肪酸組成,5Sと16SのrRNA遺伝子の塩基配列などからHelicobacter属を提唱した.

総説

Helicobacter pylori感染の疫学

片桐 雅樹 , 加藤 元嗣 , 工藤 俊彦 , 小松 嘉人 , 佐藤 富士夫 , 助川 真 , 加賀谷 英俊 , 西川 恵子 , 工藤 峰生 , 穂刈 格 , 大饗 由之 , 武田 宏司 , 浅香 正博

pp.127-135

 H.pylori感染の状況の検討が主にELISA法による抗H.pylori IgG抗体の測定により行われ,感染率が比較されている.感染経路は,大部分が糞口感染と経口感染と考えられ,感染率にはその地域の社会経済状況,生活習慣,環境因子などが影響している.発展途上国のH.pyloriの感染率は先進国に比較して,幼少期の高い感染率を反映して全体に高くなっており,わが国は発展途上国と先進国の双方の特徴を持っている.

Helicobacter pyloriと胃疾患

榊 信廣

pp.137-144

 H.pyloriは炎症細胞浸潤を主体とする胃炎の原因であり,消化性潰瘍,胃癌,胃リンパ腫と関係していると考えられている.H.pyloriの持続感染による慢性活動性胃炎は,胃粘膜萎縮を進行させ,結果として胃癌が発生しやすい環境をつくっている.また,それは潰瘍再発と深く関係している.H.pyloriの除菌は,好中球浸潤を中心とした炎症細胞浸潤を消退させ,治癒の質の高い潰瘍瘢痕をつくることにより胃潰瘍再発を抑制し,さらにMALTリンパ腫を治癒させる.しかし,H.pyloriの除菌によって胃粘膜萎縮が改善するか否か,そしてそれが胃癌の予防につながるか否かは,今後の検討課題である.

Helicobacter pylori感染の診断法

神本 博勝 , 福田 能啓 , 奥井 雅憲 , 殿勝 康司 , 山本 一成 , 下山 孝

pp.145-150

 1983年にWarrenとMarshallによって分離・培養されたH.pyloriは,今日において胃・十二指腸疾患との強い関連性を示唆されており,その正確な検査法の必要性が高まっている.H.pyloriはその興味深い生物学的特性により胃・十二指腸疾患と関連しているが,その特性によりH.pylori感染を特異的に診断することが可能である.本稿においてH.pylori感染の診断法を侵襲的・非侵襲的方法に大別し,その長所・短所について述べながら,各検査法を説明する.

技術解説

Helicobacter pyloriの培養法

新垣 正夫 , 伊藤 武 , 高橋 信一

pp.151-155

 H.pylori感染症診断には培養法は欠かせない検査である.現在,優れた輸送培地や分離用生培地が市販されているし微好気培養装置も簡便な方法があるため,H.pyloriの培養は容易となってきた.形態的な特徴とウレアーゼ産生性により菌の同定が可能である.抗生剤などによる除菌治療後の菌培養では,菌数の著しい減少により偽陰性となる危険性があり,組織学的試験や尿素呼気試験などとの併用が必要である.

Helicabacter pyloriの迅速ウレアーゼテスト・色素内視鏡法

伊藤 重二 , 東 健 , 栗山 勝 , 郡 大裕

pp.157-161

 H.pyloriの持つ強いウレアーゼ活性を利用した検出法として,迅速ウレアーゼテスト,フェノールレッド色素内視鏡法,および最新の方法について解説した.フェノールレッド法は菌の分布を面として診断できる.迅速ウレアーゼテストは外来でできる簡便,迅速な方法であり,より高感度のものも発売されてきている.しかし,1つの方法で必要十分な検査法はなく,フェノールレッド法と併用した,迅速ウレアーゼテスト,ウレアーゼセンサー法,内視鏡的尿素呼気テストなども考案されている。

Helicobacter pyloriの病理組織学的検索法

斉藤 澄

pp.162-166

 胃粘膜内のH. pyloriの特殊染色,免疫組織化学染色,およびDNA in situ hybridizaionの特徴と方法を概略した.Warthin-Starry染色は最も鮮明な像が得られるが,繁雑であり全行程では長時間が必要である.ギムザ染色は鮮明度は劣るが,染色法が簡単であり,多数の検体の処理に優れている.抗H. pylori抗体を用いた免疫染色は,Warthin-Starryやギムザ染色で認められた菌が本当にH. pyloriか否かを確定するのに有用である.近年開発されたH. pyloriのDNAプローブを用いたin situ hybridization法は現在のところまだ特異性の点で問題が残されている.いずれの方法を用いるかは,検体の数や検索の目的によって選択すべきである.

Helicobacter pyloriの核酸診断法

明石 裕光 , 殿勝 康司

pp.167-169

 Helicobacter pylori感染は胃炎を惹起し,消化性潰瘍の発症や再発と深くかかわっている.さらには胃癌との関連も注目されている.

 H. pyloriの存在診断として培養法,血清診断,病理組織学的診断が主に行われている.近年遺伝子工学の発展に伴い,遺伝子レベルでのH. pyloriの診断や解析が成されるようになってきた.

 polymerase chain reaction法を用いた遺伝子診断は簡便で感度の高い検査法として注目され,胃生検組織からのみならず,胃液,歯垢,便からの検出を可能にしつつある.

 また,PCR法を応用することにより,H. plyoriの有する菌株間の遺伝学的多様性の解析が進められており,将来疾患特異性のあるH. pyloriが発見されるかもしれない.

Helicobacter pyloriの血清診断法

後藤 智彦 , 齊藤 大三 , 福田 能啓

pp.171-174

 H.pylori感染の血清診断法は,患者に負担を与えない(非侵襲的)で,内視鏡検査や培養検査の設備を有さない施設でも容易に行える検査法である.また,mass surveryに適しており,スクリーニングや疫学的研究に用いられる.しかし,除菌成功後の血清抗体価の低下は遅延するため,除菌の判定には有用ではなく,その後のモニタリングには除菌後6か月以上の長期観察が必要である.

Helicobacter pyloriの呼気テスト

鈴木 雅之

pp.175-178

 呼気テストとは安定あるいは放射性同位元素である炭素で標識した化合物を生体に投与して,呼気中に排出される標識二酸化炭素量を測定することにより,消化,吸収,代謝異常を検査する方法である.H.pyloriの検出に用いられる呼気テストとは大量のウレアーゼ活性をH.pyloriが有する点を利用した検査で,一般に13Cラベル尿素を服用させ,胃内で分解後呼気へ排出される13CO2を測定する検査である.胃内に不均一に分布しているH.pyloriが検出可能であり,非侵襲的検査として有望視されている.

話題

Helicobacter pyloriの除菌効果

樋口 晶子 , 齊藤 大三

pp.179-181

1.はじめに

 Helicobacter pylori(H.Pylori)の除菌方法は,数年来,種々の方法が工夫されてきている.ビスマス製剤,抗生物質,抗原虫剤,抗潰瘍剤またはプロトンポンプ阻害剤(PPI),による単独療法での除菌率は低く,ビスマス製剤と抗生物質1剤または2剤の併用,抗生物質と抗原虫剤との併用,PPIと抗生物質1剤または2剤の併用療法などが検討されてきた.しかし,2剤あるいは3剤の併用療法では高い除菌率が得られるものの副作用および耐性菌の出現などの課題がある.また,除菌判定についても日本消化器病学会・H.pylori治験検討委員会からガイドラインがすでに出版されているが,尿素呼気試験の導入についてはいまだ検討段階にある.さらに,わが国ではH.Pyloriの診断および除菌(治療)の両面において保険適用がなされていないなどの問題もある.このようにいくつかの問題点はあるが,本稿ではH.pylori除菌の有用性について列挙してみたい.

日本消化器病学会Helicobacter pylori治験ガイドライン

藤岡 利生

pp.182-184

1.はじめに

 Helicobacter pylori(H.pylori)の発見以来,すでに13年が経過した現在,本菌のヒトの胃粘膜に対する病原性はほぼ合意に達し,全世界でH.pyloriに対する除菌治療が注目され始めている.わが国においても,多くの臨床医が本菌に対する除菌治療に興味を抱いているが,診断のための検査や除菌治療に用いる薬剤は現行の健康保険では適用が未承認であり,臨床の現場では混乱が起こっている.本稿では,1995年5月に日本消化器病学会により発刊されたH.pylori治験ガイドラインについてその概要を述べる.

Helicobacter pyloriワクチンの開発の展望

小熊 惠二 , 平井 義一 , 横田 憲治

pp.185-188

1.はじめに

 近年,抗原をコレラ毒素(CT)と一緒に経口投与すると,CTのアジュバント活性のおかげで,腸管免疫が亢進することが判明した.Helicoba-cter pylori (H.pylori)の感染においても,除菌療法の確立とともに,H.pyloriの菌体破砕物(sonicate)やウレアーゼをCTとともに経口投与し,感染の予防や治療に用いようとする研究も動物実験系で進められてきた.ここではそれらの要旨を簡単に述べる.

今月の表紙 深部皮膚真菌症の臨床検査シリーズ・2

クロモミコーシス

山口 英世 , 内田 勝久 , 比留間 政太郎

pp.120-121

 細胞壁にメラニン色素を含有するために寒天培地上で暗色(オリーブ色,灰色,黒色)のコロニーをつくる真菌は,黒色真菌(dematiaceous fungi)と総称される.黒色真菌はさまざまな属にまたがる大きな真菌群であり,自然界に豊富に存在するところから,汚染菌として検査の際に問題となることも多い.そればかりではなく,一部の黒色真菌はヒト病原性を有し,主として真皮や皮下組織に感染病巣をつくる.

 このような深部皮膚真菌症は,臨床症状や病態,特に組織内にどのような菌要素が検出されるかによって,次の3つの病型(疾患)に大別される.①クロモミコーシス(chromomycosis)(クロモブラストミコーシスchromoblastomycosis:黒色酵母菌症),②フェオヒフォミコーシス(phaeohyphomycosis:黒色糸状菌症),③菌腫(mycetoma,足菌腫,マズラ菌症).本号では①を取り上げる.

コーヒーブレイク

東北路くるま旅

屋形 稔

pp.166

 昨年10月,秋の訪れとともに新潟を起点に東北6県にまたがる全長1,200キロほどを,愚妻を同伴し,愛車アウディを駆って走ってみた.紅葉の探勝が主であったが,曽遊の地の懐しさと時の流れを楽しんだ旅であった.

 新潟から福島県浜通りまでを横断する高速磐越道は今年中には全通の予定であるが,昨年秋は新潟側が一部未完成であった.芭蕉が江戸を出て「心もとなき日数重なるままに白川の関にかかり旅心定まりぬ」と書いた白河から仙台までは高速でわずか2時間余で,郊外の泉市にできた素晴らしいニューホテルにまず一泊.

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

蛍光イメージアナライザー

丹羽 正弘 , Grace S.P.YU , 山口 宏一

pp.189-192

はじめに

 ポリアクリルアミドゲル(PAG)電気泳動法やアガロースゲル電気泳動法で遺伝子検査を実施する場合,得られた画像を写真などに記録することがある.蛍光イメージアナライザーとは,蛍光色素で染色もしくは標識されているDNA分子の電気泳動像などを2次元の画像として記録,解析する装置である.

 蛍光イメージアナライザーを利用した分析方法として,蛍光PCR-RFLP1),蛍光PCR-SSCP2,3,多色蛍光PCR-SSCP4)★や蛍光式のDNAオートシークエンス法が知られている.イメージアナライザーには,コンピュータが付属しており,データが蓄積,記録,保存できるため多数の検体を処理するのに適している.また,アイソトープを使用しないため,一般の実験室や検査室で遺伝子の解析を行うこともできる.

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Application編

プリン代謝異常

鎌谷 直之

pp.193-197

プリン体の役割とプリン代謝

 アデニン,グアニンのプリン体は情報媒体,高エネルギー媒体として重要な役割を果たす.プリン体はヒト体内で新たに合成され,不用になったものは分解され排泄される.それらの合成,分解には種々の酵素が関与し,その異常により遺伝的酵素異常症となる.図1にプリン体の合成,分解の代謝マップを示す.新たにプリンヌクレオチドを合成するデノボ回路と,すでに合成したプリン体をヌクレオチドに変換するサルベージ回路がある.

 本稿では遺伝的プリン,ピリミジン酵素異常症について概説し,遺伝子診断の果たす役割について解説する.

トピックス

エンドトキシンを指標とした血液浄化用透析液の水質管理

山本 千惠子 , 金 成泰

pp.198-200

1."透析液"エンドトキシン(ET)の意義

 腎不全を代償する人工腎臓治療のうち,わが国で最も普及している治療モードは血液透析である.血液透析治療に用いる透析膜の原点は細孔径の小さな古典的セルロース膜であったが,徐々に応用される膜種も増加し,膜孔径もより大きな方向へと開発が進められてきた.現在では,正常腎の糸球体濾過を模倣する観点から,アルブミン(66kDa)すらわずかに漏出するような膜(ハイパフォーマンス膜)が主流となりつつある.しかし,膜孔径が大きくなれば逆に"透析液"中の汚染物質が血液側に進入するのを促進することにもなると考えられる(図1)."透析液"中にETが混入していた場合(実際に多くの施設で"透析液"は高度に汚染されている!),古典的セルロース膜では逆流入のバリアーとして機能していたのに対し,ハイパフォーマンス膜では分子量が数千~数万ダルトンの分画のET (いわゆるETフラグメント)を透過してしまうと警告されている1))また,糸球体濾過の除去特性により近づけるための治療として血液透析濾過(HDF;hemodiafiltra-tion)が近年のトピックとなっている.特に浄化した"透析液"を置換液として静脈投与するオンラインHDF治療が普及しつつある.この治療を行うためには"透析液"のETフリー化は必至である.慢性のET暴露は患者に前炎症状態を誘導し,長期的に透析アミロイド症(β2-マイクログロブリンがアミロイド主成分として滑膜などの組織に沈着し,運動障害を起こす透析特有の合併症)2)や異化亢進による栄養障害の促進因子となる可能性が指摘されている.また,術後など炎症期の患者では単回のET暴露が発熱や血圧低下などの臨床症状を起こすこともある.こうして血液透析・濾過治療の安全性を確保する観点から"透析液"水質管理の重要性が叫ばれるようになった.

 1994年の九州HDF検討会ではHDF治療のための"透析液"と置換液の基準について討論されコンセンサスが得られている3).続いて1995年,透析医学会も公式見解として"透析液"水質安全基準案を勧告した(表1)4).また,"透析液"ETの客観的な評価には測定法の標準化が必要との要望を受け,HDF研究会は測定法のバリデーション指針草案を提示している5)."透析液"中の種々の汚染物質のうち,ETが指標とされた理由としては,①"透析液"中の微生物汚染のうち最も普遍的に出現する,②生理活性が強力である6),③鋭敏な定量法があることが挙げられる.ETはグラム陰性菌の菌体破砕成分であり,"透析液"水棲菌の大半がグラム陰性桿菌であること7)をみても妥当な選択であろう.一般的な透析液調製工程とETレベル推移の概略を図2に示す8)

"Innocent carcinoma"

小俣 好作

pp.201-202

 "innocent carcinoma"は甲状腺微小乳頭癌に対して,香川県立がん検診センターの武部晃司氏が提唱した言葉である1).超音波検査を用いた検診で発見され,穿刺細胞診により微小乳頭癌と診断された非手術例の経過観察で,3年6か月から4年6か月の間に12例中腫瘍径が増大したのは1例だけで,ほかの11例はすべて縮小し,うち1例では超音波画像上病変部は描出困難になったことを報告している.

 剖検例の甲状腺を丹念に調べると,多数の微小癌が発見されることは以前から言われてきた.そのような癌は潜在癌(latent carcinoma)と呼ばれ,甲状腺では10%以上のヒトに発見されるが,近年,超音波検査の普及,精度の向上により,生前から検診などにより発見される機会が増えてきた.社会保険山梨病院健康管理センターでは,1983年から1985年にかけ,検診受診者のすべてに甲状腺の超音波検査を行い,限局性の腫瘤状陰影のみられた受診者に対しては積極的に穿刺吸引細胞診を施行した2).図1のように男性受診者の4.1%,女性受診者の8.9%に腫瘤がみられ,男女とも加齢とともにその数を増し,60歳以上の女性では22.9%にみられた.その大部分は腺腫様甲状腺腫であるが,男女,各年代とも腫瘤の約1割に乳頭癌が発見された.微小乳頭癌は潜在したまま経過する可能性が高く,直ちに手術を行うべきか否かは問題とされてきた3).前述の武部氏も,超音波により発見される甲状腺微小癌は無害の癌(innocent carcinoma)として,治療対象外とする手術適応基準を設定するべきと主張している.甲状腺微小癌については,あえて発見しない,発見しても診断しない,診断しても手術しないということが必要となってきているとの意見もある1)

質疑応答 その他

キャリブレータの本数とその反復測定回数の関係

細萱 茂実 , N生

pp.203-204

 Q 情報科学におけるエントロピーの考え方を応用して,定量分析でより正確な情報を得るための考え方が示されるとのことです.この考え方に沿って検量線作成においてキャリブレータの本数とその反復測定回数との関係について解説して下さい.

パソコンの更新

稲田 政則 , K生

pp.205-207

 Q 検査業務に使用している古いパソコン(10年前のNEC社製)の更新を考慮中ですが,ハードの機種および使用ソフトの選定に悩んでおります.商魂たくましいマスメディアにあおられたくありませんし,世に溢れているマニュアル本を参考にしても,われわれの分野にしっくりこない場合が多いように思えます.何か参考になるような具体例を挙げてご教示下さい.

私のくふう

剖検臓器の切り出し用ラベル"切出君"

伊藤 修

pp.208

 剖検臓器を切り出すときの作業方法は,施設によりさまざまだと思いますが,もしも,病理医が組織を切り出すごとに,技師が小さな紙切れに組織名を記入して,組織に添付しているのであれば,それは手間がかかっています.さらに,切り出した組織を記録していくことは,二重の手間となり,切り出し作業のスムーズさを欠くことにもなります.

 今回,剖検臓器の切り出し時の作業を,能率よく行うために,次のことを考えました.

研究

Digoxigeninを用いた酵素抗体法の検討

桐田 佳美 , 小野田 春男 , 在家 裕司

pp.209-211

 免疫組織化学染色法の発達に伴い組織中の非特異的反応の低下,反応時間の短縮などが改善され,一般病院,研究施設などでも簡単かつ鋭敵な染色ができ,一様な結果を得られるようになってきた.反面,DAB(3.3-diamino ben-zidine 4 HCl)の発癌性の問題点は改善されていない.本稿では,DABに替わるペルオキシダーゼ発色基質としてTrue Blue(3.3',5,5'-tetramethyl benzidine;TMB)を用いた免疫組織化学染色を考案したので概説する.

ヒト乳腺疾患における凍結切片を用いたアポトーシス関連DNA断片の検出法―in situ end labelling法とin situ nick translation法

堀 眞佐男 , 野上 達也 , 永田 至男 , 福島 茂 , 清水 祥子 , 高木 英

pp.213-217

 ヒト乳腺凍結組織切片を用いて光顕レベルでアポトーシスによるDNA断片化をきたした細胞の検出をin situ endlabelling法とin situ nick translation法で検討した.両者とも核内に陽性所見が得られたが,前者の方法では腫瘍壊死部の偽陽性が,後者の方法ではback ground stainingが強いことが判明した.良性疾患では筋上皮および間質に陽性所見が優位に認められる一方,乳癌では全例とも腫瘍上皮に陽性所見が認められた.

穿刺吸引細胞診における針内洗浄液の検討

鐵原 拓雄 , 有光 佳苗 , 矢田部 敏成 , 広川 満良

pp.219-223

 穿刺吸引細胞診において採取した細胞をより効率的に塗抹する方法として,針内を生理食塩水で洗浄する方法があるが,この方法で作製した標本では細胞変性が加わりやすく,診断に十分役立つとは言いがたい.そこで,今回われわれは生食水,培養液,リン酸緩衝液,YM液,ビメックス液などを用いて細胞変性を起こしにくい針内洗浄液を発掘することにした.結果的には生食水,培養液,リン酸緩衝液などでは核の膨化や淡染,核線がみられやすく,YM液とビメックス液が良好であった.小型リンパ球の核面積の計測においてもYM液やビメックス液が穿刺吸引後に直接塗抹したコントロール標本に最も近値を示し,上記の結果を裏づけた.また,洗浄後の塗抹標本では,全体的には大きな細胞集塊はほつれる現象がみられ,小さな細胞集塊は立体化する傾向がみられた.

A群溶血レンサ球菌スクリーニング検査としてのL-Pyrrolidonyl-β-Naphthylamide(PYR)testの有用性

福原 淳子 , 甲田 雅一 , 宇田川 郁子 , 竹内 美香 , 松崎 廣子

pp.225-228

 臨床材料から分離されたβ溶血レンサ球菌(溶レン菌)合計200株(A群:86株,B群:21株,C群:13株,F群:14株,G群:56株,群別不能株:10株)について,バシトラシン感受性試験とPyrrolidonyl-β-Naphth-ylamide(PYR)testによるA群溶レン菌スクリーニング試験を行った.その結果,バシトラシン感受性試験は,A群の2.3%がA群以外と判定され,C群の15.4%,G群の46.4%がA群と判定されたことから,信頼性に欠けると思われた.PYRtestではA群とA群以外を100%区別することができ,PYRtestの信頼性は高いと思われた.

学会だより 第43回 日本臨床病理学会総会

"分子と情報のネットワークの広がり"を主題とした学会

菅野 剛史 , 網野 信行 , 熊谷 俊一 , 須藤 加代子 , 上田 國寛

pp.229-232

研究・マネージメント志向の内容まで入った盛り沢山の学会

 第43回日本臨床病理学会は,"分子"と情報のネットワークの広がり"を主題として浜松市アクトシティ浜松で1996年11月14~16日にわたって開催されました.アクトシティ浜松は,駅前に建てられた高層ビルと,その両翼にあるコンベンションセンターおよび展示場で構成されています.展示会場が近接しているため,展示のほうも充実した内容で行われ,従来と異なり,研究志向,マネージメント志向の内容が盛り込まれていました.

 この学会の基本は,学術集会としての性格を中心とすることはもちろんですが,日常の検査の実践面としての検査,およびその結果の解析・解釈も含めています.

編集者への手紙

唾液中Helicobacter pylori IgG抗体測定の検討

櫻井 伊三 , 浪岡 知子 , 野田 幸一 , 武町 浩三 , 久住 幸一 , 桑原 紀之

pp.233-234

1.はじめに

 Helicobacter pylori (H.pylori)感染の診断法は,内視鏡検査を必要とするか否かにより大別される.内視鏡検査の必要がなく,生体にとって非侵襲的な方法の代表として血清H.pylori IgG抗体の測定があり,培養法,組織学的方法などとの相関性を有することから,H.pylori感染のスクリーニング法としては有用であると考えられている.一方,H.pyloriの感染経路はいまだ十分解明されていないが,若年者における感染の有無を疫学的に検討することは,重要であると考えられる.そこで,採血,血清分離という労力を有しないより簡単な方法として,唾液中のH.pyloriIgG抗体の測定が考えられている1,2).今回われわれは,20代健常者の唾液中のH.pylori IgG抗体を測定し,血清IgG抗体との相関性を検討したので報告する.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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