icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻3号

1997年03月発行

文献概要

今月の主題 白血病・最近の進歩 技術解説

白血病コロニー法

著者: 宮内潤1

所属機関: 1国立小児病院研究検査科

ページ範囲:P.302 - P.306

文献購入ページに移動
 白血病細胞集団は正常血液細胞と同様に,増殖能と自己複製能という幹細胞としての2つの重要な機能を有する細胞,すなわち白血病幹細胞によって維持されている.白血病患者の予後は白血病幹細胞の自己複製能と密接な関係があり,白血病治療の最終目標は,白血病幹細胞の自己複製を阻害し,これを根絶することにあると言っても過言ではない.白血病コロニー法は白血病幹細胞の増殖と自己複製の機構をin vitroで検討する方法であり,白血病幹細胞に及ぼす造血因子をはじめとするさまざまな生物活性物質や薬剤などの作用を明らかにし,白血病治療に役だてるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?