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今月の主題 感染症における病原因子 総説
細菌の生体への付着と定着
著者: 中山一誠1
所属機関: 1日本大学医学部第3外科
ページ範囲:P.616 - P.624
文献購入ページに移動 臨床材料から分離される多くのグラム陰性桿菌は線毛を有し,この線毛が宿主細胞表面の種々の受容体に付着する.例えば,大腸菌は宿主細胞表面のマンノースあるいは,ガラクトースを有する受容体に付着する.レンサ球菌やブドウ球菌などは,付着因子(アドヘジン)としては,リポタイコ酸(LTA)や宿主細胞の受容体であるフィブロネクチンを介してM蛋白,あるいはプロテインAに結合する.
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