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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻6号

1997年06月発行

文献概要

今月の主題 感染症における病原因子 総説

ウイルスの向性(親和性)

著者: 南嶋洋一1

所属機関: 1宮崎医科大学微生物学教室

ページ範囲:P.639 - P.645

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 ウイルスが特定の細胞に感染して,その細胞の形質,機能,運命を変化させることがウイルス感染症の起点である.ウイルスが特定の細胞(組織,臓器)に選択的に感染する性質は向性と呼ばれる.向性はウイルスの病原性および毒力を規定する重要な要因である.ウイルスの向性はウイルスと宿主細胞の両方の種々の構成成分の相互反応に基づくが,とりわけレセプターはウイルスの感染に必須であり,向性を決定する第1の要因である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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