文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症における病原因子 総説
ウイルスの向性(親和性)
著者: 南嶋洋一1
所属機関: 1宮崎医科大学微生物学教室
ページ範囲:P.639 - P.645
文献購入ページに移動 ウイルスが特定の細胞に感染して,その細胞の形質,機能,運命を変化させることがウイルス感染症の起点である.ウイルスが特定の細胞(組織,臓器)に選択的に感染する性質は向性と呼ばれる.向性はウイルスの病原性および毒力を規定する重要な要因である.ウイルスの向性はウイルスと宿主細胞の両方の種々の構成成分の相互反応に基づくが,とりわけレセプターはウイルスの感染に必須であり,向性を決定する第1の要因である.
掲載誌情報