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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻6号

1997年06月発行

文献概要

今月の主題 感染症における病原因子 技術解説 産生毒素とその検出法

コレラ

著者: 山本達男1

所属機関: 1国立国際医療センター研究所

ページ範囲:P.659 - P.663

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 コレラ流行は依然活動期にある.原因菌はコレラ菌(Vibrio cholerae O 1)と新型コレラ菌(V.choleraeO 139)である.いずれも,コレラ毒素を産生して激しい下痢(コレラ)を,その他の毒素(ZOTとAce)を産生して弱い下痢を惹起する.まれに,耐熱性腸管毒素(ST)を産生する菌株が患者から分離されることがある.毒素産生株の診断には,PCRやコロニーハイブリダイゼーションなどのDNA診断法が,コレラ毒素の検出には,逆受身ラテックス凝集反応法やELISA法などの免疫学的な方法が用いられる.動物や培養細胞を使った生物学的な検出法が使われることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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