文献詳細
今月の主題 感染症における病原因子
技術解説 産生毒素とその検出法
文献概要
毒素原性大腸菌の感染によって生じる下痢症は,菌が菌体外に放出した蛋白性の毒素(エンテロトキシン)の作用によって引き起こされる.このエンテロトキシンには,100℃で加熱しても活性を失わない耐熱性エンテロトキシン(ST)と活性を失う易熱性エンテロトキシン(LT)とが存在する.本稿ではこれらのエンテロトキシンの性状やエンテロトキシンが下痢を引き起こすメカニズムを紹介するとともに,これらの毒素の検出方法について解説した.
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