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文献概要
今月の主題 感染症における病原因子 話題
緑膿菌エクソトキシンA
著者: 平泻洋一1
所属機関: 1長崎大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.681 - P.683
文献購入ページに移動1.はじめに
緑膿菌感染症は一般に難治性であり,特に敗血症では他のグラム陰性桿菌が原因の場合と比べ死亡率が高い.緑膿菌はグラム陰性桿菌であることから,本菌による感染症においては,内毒素であるリポポリサッカライドが重要な病原因子の1つと考えられる.しかし,緑膿菌のリポポリサッカライドは腸内細菌のものと比べむしろ毒性が弱く1),患者背景の違いや抗菌薬に耐性を示すことに加え,リポポリサッカライド以外の病原因子が本菌による感染症に関与しているものと考えられる2).ここでは,緑膿菌の産生する菌体外酵素の1つであるエクソトキシン(外毒素) Aについて概説する.
緑膿菌感染症は一般に難治性であり,特に敗血症では他のグラム陰性桿菌が原因の場合と比べ死亡率が高い.緑膿菌はグラム陰性桿菌であることから,本菌による感染症においては,内毒素であるリポポリサッカライドが重要な病原因子の1つと考えられる.しかし,緑膿菌のリポポリサッカライドは腸内細菌のものと比べむしろ毒性が弱く1),患者背景の違いや抗菌薬に耐性を示すことに加え,リポポリサッカライド以外の病原因子が本菌による感染症に関与しているものと考えられる2).ここでは,緑膿菌の産生する菌体外酵素の1つであるエクソトキシン(外毒素) Aについて概説する.
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