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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻6号

1997年06月発行

文献概要

シリーズ最新医学講座―遺伝子診断 Technology編

サザンブロット分析法

著者: 酒井正春1

所属機関: 1北海道大学医学部第一生化学

ページ範囲:P.687 - P.691

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はじめに
 サザンブロット法(Southern blotting)とはDNAを制限酵素で分解し,アガロース電気泳動で分画したものをそのままのパターンでニトロセルロースなどのメンブランフィルターに移し,目的の配列に相補的な標識したプローブでハイブリダイズすることによって検出する方法である.1975年にSouthern EM1)によって報告され,現在も非常によく使われる基本的な技術である.試料DNAに目的の配列が存在するか,突然変異の有無,コピー数の算定,制限酵素切断部位の多型(Restriction fragment length polymorphism;RFLP)の解析,さらには反復配列をプローブに用いたいわゆるDNAフィンガープリンテイングなど多くの目的で使われている.
 本稿ではサザンブロット分析の原理と方法をできるだけわかりやすく解説してみたい.DNA抽出や消化,電気泳動などの基本的な技術に関しては解説書2)を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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