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IgA腎症の病因抗原としてのHaemo-philus parainfluenzae菌体外膜抗原
著者: 鈴木亨1 下条文武1 木村秀樹2
所属機関: 1福井医科大学医学部臨床検査医学講座 2福井医科大学検査部
ページ範囲:P.700 - P.702
文献購入ページに移動現在までに得られた知見を総合すると,IgA腎症における成因は,(1)自己免疫説,(2)ウイルス説,(3)細菌説,(4)食物抗原説,などが主流である.IgA腎疽の発症機序としては,遺伝的にIgA産生が亢進している状態が存在し,原因抗原に対して過剰の免疫反応を生じる結果,IgA抗体産生が亢進して,原因抗原とIgA型免疫複合体を形成し,それが糸球体に沈着を繰り返すことによりIgA腎症を惹起すると考えられている.
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