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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻6号

1997年06月発行

文献概要

資料

男性群のALT値に軽度上昇例の頻度が大きいことについての検討―脂質代謝関連蛋白合成との関連

著者: 小林正嗣1

所属機関: 1財団法人近畿健康管理センター

ページ範囲:P.715 - P.721

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 超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein; VLDL)の合成亢進においては各種脂質代謝関連蛋白の産生の増大に伴うアミノトランスフェラーゼの産生の増大が存在することが推測される.特に男性の肥満群,高トリグリセライド血症,過栄養が成因とみられる脂肪肝などでアラニンアミノトランスフェラーゼ(alanine aminotransferase; ALT)優位のアミノトランスフェラーゼ値の上昇が認められることについては,骨格筋や脂肪組織などの肝外組織におけるトリグリセライド水解酵素―リポ蛋白リパーゼ(lipo-protein lipase; LPL)およびホルモン感受性リパーゼ(hor-mone sensitive lipase; HSL)の各酵素蛋白の産生の増大に伴うALT優位のアミノトランスフェラーゼの産生の増大が存在することが推定される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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