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文献詳細

雑誌文献

臨床検査41巻9号

1997年09月発行

文献概要

今月の主題 臨床化学分析の指示反応系 総説

指示反応系の基礎知識

著者: 小川善資1 伊藤啓1

所属機関: 1北里大学医療衛生学部臨床化学研究室

ページ範囲:P.981 - P.988

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 迅速,簡便で精度が高く,しかも超高感度で測定することを望まれている臨床化学検査では分析に関するさまざまな工夫が施され,期待にこたえようとしている.酵素や抗体の特異性を生かし,分離操作を実施することなく,種々雑多な物質が混在するなかで,正確に測定できるように測定系を組み立てることに成功したのはその1つである.この成功を支えてきたのが指示反応の進歩である.しかし,今までの分析の概念を打ち破るような超高感度分析が要求されているのも事実である.まだまだ,すべての要望にこたえられるような指示反応はできていない.だからこそ,現在使われている指示反応系の長所,短所を十分に知ったうえで上手に利用することが望まれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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