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文献概要
今月の主題 臨床化学分析の指示反応系 指示反応系の特徴と問題点
H2O2-POD系を利用した染色
著者: 田中公和1 三木康弘1
所属機関: 1ナカライテスク(株)研究所
ページ範囲:P.1020 - P.1024
文献購入ページに移動 酵素抗体法を利用した染色法,特に最も汎用されている過酸化水素-ペルオキシダーゼ(H2O2-POD)系の色素原(chromogen)に焦点を絞り,発色試薬側面からみたPOD高感度検出系の開発進展についてまとめた.
まずは,発色試薬の取り扱いに関する一般的な諸注意,染色する組織切片や蛋白質転写膜の前処理・後処理の重要性について触れた.そして,発色試薬の検出感度比較例,多重染色法,および複数の発色試薬を組み合わせ使用してPOD検出を高感度化するNadi反応について,文献報告例を紹介しながら概説した.
酵素抗体法の発色試薬による染色は,特別な設備や機器を必要としない点,気軽に利用できる検出系であり,大いに活用したい検出手法である.
まずは,発色試薬の取り扱いに関する一般的な諸注意,染色する組織切片や蛋白質転写膜の前処理・後処理の重要性について触れた.そして,発色試薬の検出感度比較例,多重染色法,および複数の発色試薬を組み合わせ使用してPOD検出を高感度化するNadi反応について,文献報告例を紹介しながら概説した.
酵素抗体法の発色試薬による染色は,特別な設備や機器を必要としない点,気軽に利用できる検出系であり,大いに活用したい検出手法である.
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