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文献概要
今月の主題 臨床化学分析の指示反応系 話題
アミラーゼ活性測定法の指示反応系
著者: 牧瀬淳子1
所属機関: 1横須賀共済病院中央検査科
ページ範囲:P.1047 - P.1050
文献購入ページに移動1.はじめに
α-アミラーゼ(AMY:EC 3.2.1.1)活性測定法は本来の基質であるデンプンのような高分子量のα-1,4グルコシド結合を水解する方法から,構造の明確なオリゴ糖またはその誘導体を基質とする方法に変化している.それは近年,オリゴ糖の生成が容易になったことと,サイクロデキストリントランスフェラーゼによる糖転移反応の利用により,還元末端グルコースへの各種化学基の修飾が容易となったことなどの技術進歩の結果である.この合成オリゴ糖を基質にした酵素的測定法は,AMY反応で遊離した生成物を共役酵素の存在下で,検査可能な化合物や色素に変化させて測定する方法である.これらの方法を指示反応系で分類して,各測定法について説明する.
α-アミラーゼ(AMY:EC 3.2.1.1)活性測定法は本来の基質であるデンプンのような高分子量のα-1,4グルコシド結合を水解する方法から,構造の明確なオリゴ糖またはその誘導体を基質とする方法に変化している.それは近年,オリゴ糖の生成が容易になったことと,サイクロデキストリントランスフェラーゼによる糖転移反応の利用により,還元末端グルコースへの各種化学基の修飾が容易となったことなどの技術進歩の結果である.この合成オリゴ糖を基質にした酵素的測定法は,AMY反応で遊離した生成物を共役酵素の存在下で,検査可能な化合物や色素に変化させて測定する方法である.これらの方法を指示反応系で分類して,各測定法について説明する.
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