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HDL亜分画(LpA-IとPreβ1-HDL)
著者: 三井田孝1
所属機関: 1新潟大学医学部検査診断学
ページ範囲:P.1068 - P.1070
文献購入ページに移動1.はじめに
高比重リポ蛋白(HDL)は,末梢組織の過剰なコレステロールを引き抜き肝へ運ぶコレステロール逆転送系の主役である.HDL重量の約半分は蛋白で,残りの半分が脂質である.コレステロールはHDL重量の15~20%を占めるにすぎないが,従来からHDL分画のコレステロールがHDL量の指標として測定されてきた.しかしコレステリルエステル転送蛋白(CETP)欠損症のように機能の低下したHDLが増加する場合があり1),HDLの質的診断の手段としてHDL亜分画を測定する意義がある.
高比重リポ蛋白(HDL)は,末梢組織の過剰なコレステロールを引き抜き肝へ運ぶコレステロール逆転送系の主役である.HDL重量の約半分は蛋白で,残りの半分が脂質である.コレステロールはHDL重量の15~20%を占めるにすぎないが,従来からHDL分画のコレステロールがHDL量の指標として測定されてきた.しかしコレステリルエステル転送蛋白(CETP)欠損症のように機能の低下したHDLが増加する場合があり1),HDLの質的診断の手段としてHDL亜分画を測定する意義がある.
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