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今月の主題 骨髄腫細胞とその産生蛋白 巻頭言
多発性骨髄腫
著者: 加納正1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科血液病態学
ページ範囲:P.7 - P.13
文献購入ページに移動 骨髄腫は主として骨髄における形質細胞の単クローン性腫瘍性増生とその産生物であるM成分(M-component)の存在によって特徴づけられる疾患である.しかし,M成分は骨髄腫の疾病特徴的(pathognomonic)所見ではない.M成分が証明されても,特に少量で安定した経過を示す場合は,monoclonal gammopathy of undeter-mined significance (MGUS)として経過観察にとどめる.一方,M成分が証明されない骨髄腫(非産生型,非分泌型)が存在する.
世界一の長寿国となったわが国では,死亡率の低下に伴う高齢者人口の増加により,骨髄腫の死亡率の上昇が注目されている.今日のわが国においては,骨髄腫はまれな疾患ではない.
世界一の長寿国となったわが国では,死亡率の低下に伴う高齢者人口の増加により,骨髄腫の死亡率の上昇が注目されている.今日のわが国においては,骨髄腫はまれな疾患ではない.
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