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今月の主題 骨髄腫細胞とその産生蛋白 話題
改変Greipp分類―形態と予後との関係
著者: 大畑雅彦1 中村忍2
所属機関: 1静岡赤十字病院検査部 2金沢大学医学部第3内科
ページ範囲:P.81 - P.85
文献購入ページに移動多発性骨髄腫(MM)の病態は,きわめて多様である.MMの病像や予後は,MM細胞の増殖能(腫瘍細胞回転)と腎機能や骨病変などの合併症に左右される.今日までに多くの予後予測因子が報告されているが1,2),臨床的あるいは生化学的因子の多くは,腫瘍量や合併症に関連する因子である.しかし,最近では腫瘍の質をより客観的に判断する因子が注目されるようになっている3,4).
腫瘍の質的判断をするための手段としては種々のものがあるが5~9),形態学的異型度を知ることも簡便で,しかも有用な方法である4,6,9,10).本稿では骨髄塗抹標本を用いたMM細胞の形態学的異型度の観察方法を述べる.
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